観戦記1202  WBCスーパーバンタム級王座戦 ウーゴ・ルイスvs長谷川穂積 | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

元WBCバンタム級&WBCフェザー級王者の長谷川穂積選手・・・正直、私もダメージの蓄積もあり退いたほうが良いのでは?と思っていました・・・

 

キャリア前半の長谷川選手はスピードを生かして戦いで、けっして倒し屋ではなかった。2003年5月に、東洋太平洋バンタム級王座を2-1の判定で奪い3度の防衛戦は総て判定勝ち~2004年に日本武道館で鳥海選手との挑戦者決定戦も判定で勝利し 『観戦記97』 ウィラポン・ナコンルアンプロモーションへの挑戦権を得る。2005年4月に、14度防衛しているウィラポンに挑戦し判定で栄冠 『観戦記188』

WBCバンタム級王座を約5年間保持している間は、7KOを含む10度防衛 『観戦記847』

 

当時の、WBOバンタム級王者のフェルナンド・モンティエルと事実上の統一戦でアゴを割られTKO負け 『観戦記178』

 

2010年11月にファン・カルロス・ブルゴスとの、WBCフェザー級王座決定戦を判定で制し二階級制覇。

 

しかし、2011年4月の初防衛戦で、ジョニー・ゴンザレスに4RでTKO負けして王座陥落

 

2012年4月に復帰戦でフェリペ・カルロス・フェリックスを7RでTKO勝ち 『観戦記159』 2012年12月に 『生涯最後のノンタイトル戦』 とWBCスーパーバンタム級13位のアルツロ・サントスに判定勝ち 『観戦記355』 しかし、またも世界前哨戦で2013年4月にウィラポン・ソーチャンドラシットを3RでTKO勝ち 『観戦記462』 今度こそ、最後の前哨戦と、メキシコスーパーバンタム級王者のヘナロ・カマルゴを1RでTKOに葬る 『観戦記761』 そして2013年12月に長谷川選手との戦いを熱望した木村章司さんとの引退スパーリングなどあり 『観戦記684』

2014年4月に3階級制覇を目指して、IBFスーパーバンタム級王者のキコ・マルチネスに挑戦するも壮絶な7RでTKO負け 『観戦記763』

 

3度倒され、眼窩底骨折と鼻骨骨折して病院送りになりさすがに引退かと思われたが・・・「燃え尽きていない」と、2015年5月にWBCスーパーバンタム級9位で6連続KO中のオラシオ・ガルシアとフェザー級契約で再起戦を戦い判定勝ち 『観戦記871』

 

再起2戦目は、フェザー級(57.153kg)より500g重い過去最重量の57.6kg契約。22歳でライト級でも戦ったことがある、WBOスーパーフェザー級5位のカルロス・ルイスと戦い大差判定勝ちも 『観戦記1022』 2度の強烈なダウンを喰らい試合後は呂律がおかしかったニュースもありました。本当に体が心配になり、blog内でも失礼だが引退した方が良いのでは?誰か止めないのか?と書いていました。

 

挑戦する王者は、WBCスーパーバンタム級王者のウーゴ・ルイス。2006年12月にデビューし9連続1RでのKO勝利も、10戦目でエンリケ・ケベドに4RにTKO負け~しかし、その後も15連続KO勝ちし2010年4月にWBC米大陸&WBOラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得。2011年1月に、アルバロ・ペレスを9R負傷判定で破りWBAバンタム級暫定王座を獲得~4度防衛後、2012年12月に日本で正規王者の亀田興毅さんと統一戦をし1-2で敗戦し暫定王座陥落 『観戦記338』 再起成功後の2013年9月には、元WBOフライ級王者のフリオ・セサール・ミランダに判定勝ちしWBC米大陸バンタム級王座を獲得~スーパーバンタム級に上げて連勝しノニト・ドネアとの対戦などが計画されるも流れる~当時、WBCスーパーバンタム級王者のレオ・サンタ・クルスがフェザー級に上げる為に、ランキング1位のウーゴ・ルイスと3位のフリオ・セハでWBCスーパーバンタム級暫定王座決定戦を行い『観戦記984』大激闘のうえ5RにTKOでフリオ・セハが暫定王座獲得⇒後に正規王者。そして6か月振りの再戦がダイレクトのリ・マッチ『観戦記1148』スーパーバンタム級では最速KO王座奪取となる51秒で2階級制覇を達成。

身長、リーチでウーゴ・ルイスが7.5cm上まわる。長谷川選手には失礼ですが、まるで死に場所を探しているような感じに見えていまし、本当にこの挑戦が勝っても負けてもラストファイトになる可能性もありテレビの前で緊張して観ていました

 

しかし・・・!生中継で放送していた山中慎介選手の11度目の防衛戦が先に放送され見事にKO防衛『観戦記1200』そして勝利者インタビュー・・・まさかの長谷川選手の結果をしゃべるとは・・・

 

2016年9月16日 WBCスーパーバンタム級王座戦 ウーゴ・ルイスvs長谷川穂積

 

ウーゴ・ルイス 36勝32KO3敗 初防衛戦

 

長谷川穂積 35勝15KO5敗 WBC5位

 

1R、長谷川選手が速い!飛び込むスピードが違う!

 

しかし、突っ込んだところにバッティングでウーゴ・ルイス鼻から出血し長谷川選手に減点1

 

長谷川選手は外からも左フックを廻して、パンチを内外に散らす

 

2R、長谷川選手の左が速い!しかし、ウーゴ・ルイスは打ち終わりに左フックを狙っている!長谷川選手は左ボディーストレート

 

3R、長谷川選手が積極的に飛び込む!しかし、またも頭が当たる

 

長谷川選手のスピードが冴える!ダイレクトの左!ウーゴ・ルイスはパワフルな右!

 

4R、長谷川選手が、前後に動きながら上下に打つ!

 

ウーゴ・ルイスも強いパンチを打ち込んでくるが、長谷川選手は素早くバックステップ

 

公開採点 37-38 38-37 39-36 2-1でウーゴ・ルイス

 

5R、ウーゴ・ルイスが突っ込んできて右!

 

さらに追いかけるが、長谷川選手が左!

 

ウーゴ・ルイスがロープに追い込み連打!長谷川選手、押されながらも左を返す!

 

6R、ウーゴ・ルイスが強い右で、長谷川選手にプレッシャーをかけていく!

 

しかし、長谷川選手は右を数多く出しタイミング抜群の左!

 

7R、ウーゴ・ルイスが右を中心に振ってくるも、長谷川選手は前後によく動きながら上下に左を伸ばす!

 

突っ込んでくるウーゴ・ルイスのバッティングで長谷川選手が左目上をカット。

 

一旦は判定は有効打と出るも、ビデオが場内に流れて観客から大ブーイング!あわててレフリーが確認しバッティングでウーゴ・ルイスに減点1

 

8R、長谷川選手の出血にドクターチェックが入るが、長谷川選手の動きは落ちない!左!

 

ウーゴ・ルイスは乱打戦に持ち込もうとする

 

スピードを生かして飛び込む長谷川選手と、迎え撃つウーゴ・ルイスで、どうしてもバッティングになる

 

公開採点 2者が長谷川選手リードの76-74 1者がウーゴ・ルイスに76-74

 

9R、長谷川選手が廻りながら左!

 

さらに長谷川選手が入ったところに、ウーゴ・ルイスの左アッパー!効いてしまった!長谷川選手は必死にクリンチ

 

ウーゴ・ルイス詰める!長谷川選手ロープから逃げれない!ピンチ!

 

しかし、打ち合ってウーゴ・ルイスを下げさせる!凄い!!

 

ラウンド終了し、コーナーに戻ったウーゴ・ルイスはギブアップ!!長谷川選手がTKOで王座奪取!場内大歓声!

 

長谷川選手はウーゴ・ルイスに感謝と尊敬の念を伝えて頭を下げる。これはヤバイ・・・山中選手にネタバレされた事を忘れて泣けた!9Rの最後の打ち合いは 『打ち合うな・・・廻れ!打ち合わないでくれぇ~!』 と叫んでしまいましたが、あの気迫の打ち合いでウーゴ・ルイスの心を折った。 本当に涙が出る戦いだった・・・こんな漫画みたいな復活劇での3階級制覇を観れるなんて、ボクシングが好きで良かったと思える瞬間を味わえて幸せだ。しかし、余計なことだが長谷川選手の体だけは心配なので今はユックリ静養してほしい。

大阪でまさかの復活劇となると、辰吉丈一郎さんの大阪城ホールでのシリモンコン・シンワンチャーをKOして王座復活した試合を思い出す『観戦記85』長谷川選手の試合翌日の会見では「やりたくなったら、やります」と話し、今後は白紙らしい。ボクシングを好きでよかった・・・5回観ました

 

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