ユニクロ ヒートテック 販売目標1億枚 強みと弱み | 経営のヒントを日々の経済・経営事象から考えるブログ

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専門領域はサービスマネジメントです。サービスマネジメントとは、「マーケティングマネジメント」「オペレーションマネジメント」「ヒューマンリソースマネジメント」を顧客にフィットさせることです。

こんにちは。

26日の日経でFR(ユニクロ)さんが「今秋冬のヒートテック販売目標を前年比25%増の1億枚」との記事が出ていました。

ファッション業界での生産戦略ではQR(クイックレスポンス:消費者ニーズに対応するため生産から販売までのサイクルを短縮して、短納期と流通在庫の回転率を高める手法)が今では常識となっています。

FRさんでもQRの考え方でいるはずなので、この目標1億枚を最初に作ってしまうのではなく、ニーズに対応しながら、いわば小出しで1億枚に近づけると言うことだと思います。

それにしても、1億枚とは凄いですね。日本国民が1人につき1枚近く購入する事になります(海外でも販売していますが)。

その1億枚のために、生地の確保、工場の確保、物流の確保をしなければならず、よほど覚悟を決めて臨まなければなりません。

当然、QRとは言え見込み生産に近くなりますので在庫リスクを負担しなければなりません。

どの位の販売数が損益分岐点か分かりませんが、ものすごい決断力を必要とすることだけは間違いないでしょう。ニーズを読み違えれば大変なことになります。

FRさんの強みはこういったリーダーシップでもあるでしょう。

さすが、柳井会長でないとできない決断力ですが、これが、オーナー社長で無いとするとこれほどの決断はできるかどうか疑問でもあります。

オーナー社長でなければ、目標は前年5%アップ位かも知れません。

ここに、企業の強みと弱みが表裏一体となっている現象が見受けられるような気がします。



起業するとき、「強み」が或る時「弱み」になることがあることを理解しておきましょう。


それでは。