3月31日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、バルセロナとの第1戦(2-2)で右足を負傷したアーセナルの主将セスク・ファブレガスは、長期離脱を余儀なくされたことのショックを隠し切れないようだ。

 右足の腓骨(ひこつ)にひびが入り全治約6週間と診断されたセスクは、英紙『ザ・サン』とのインタビューの中で、「バルセロナ戦で蹴ったPKが僕の今季最後のプレーとなるかもしれない」と語り、残りのシーズンを棒に振る可能性を示唆した。この夏、バルセロナ、レアル・マドリーなどへの移籍がうわさされるセスクのコメントの真意が、「今季最後」なのか「アーセナルの選手として最後」なのかは定かではないが、シーズンが大詰めを迎えた今、長期離脱を余儀なくされた同選手が痛恨の念にさいなまれていることだけは間違いない。

 6日に行われるCL準々決勝バルセロナ戦の第2戦をスタンドから見守ることになるセスクは、チームがバルセロナを退け準決勝進出を果たすことを熱望すると同時に、CLの決勝戦という大舞台での自身の復帰を期待してやまないようだ。
「チームが決勝に進み、それまでに自分が復帰できれば最高だ。せっかく準々決勝まで勝ち進んだのだから、ここで終わりにはしたくない」

「バルセロナとの対戦を楽しみにしていた」と語るセスクは、負傷したときの様子をこう振り返った。
「数分の間、自分が『情けない』と感じたよ。バルセロナのサポーターの前でプレーできることをずっと夢見ていたからね」

 英国のメディアは、セスクが3月27日に行われたバーミンガム戦(1-1)ですでに右足を負傷していた疑いを指摘しているが、セスク本人は故障の自覚がないままバルセロナ戦に臨んだという。
「確かに右足に違和感はあったが、心待ちにしていたバルセロナ戦に出場したことを後悔はしていない。バーミンガム戦ですでに右足を負傷していたという意見もあるようだが、正直、本当のところは分からない。負傷したのは同じ個所だったが、バルセロナ戦の試合前は、骨が折れていたという感覚はなかった。もうチームに貢献できないと思うと本当につらいが、僕は誰よりも強くチームを応援するつもりだ」

 ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会を6月に控え、セスクの故障はスペイン代表にも不安を与えているが、順調に回復すれば、同選手の復帰はW杯開幕に十分間に合う見込みだという。