エディット・ピアフを讃えて(2) | 緑の錨

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歴史家の山本尚志のブログです。日本で活躍したピアニストのレオ・シロタ、レオニード・クロイツァー、日本の歴史的ピアニスト、太平洋戦争時代の日本のユダヤ人政策を扱っています。

ボクシング・ファンは過去の偉大な選手を非常に大事にするので、セルダンの名前も没後半世紀を経て、今も銘記されています。その「左」は今も伝説となっています。

そして、ヌヴーのヴァイオリンもまた。ブラームスのコンチェルトを弾いた有名な演奏は、独奏ヴァイオリンが弾きはじめた瞬間から、「私は私である」と断言しているような、強烈な表現力を発揮します。最近発掘された演奏会のフィルムでは、指揮者を睨みつけるようにして弾いています。

やはり、音楽の世界の伝説です。

戦後フランスが得た、二人の偉大な才能が同じ飛行機に乗り、そして、若くして命を落とすことになったのでした。1949年10月27日。今から半世紀前のことでした。