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会社と働く人と幸せにしたい!

ポジティブマネジメントで会社を変える
島森俊央のブログ

ブラザー工業株式会社 ソフトウェア第一開発部長 小早川浩二氏から

価値を創造する開発現場を目指して
~マネジメントメンバーによるチーム改革~
というお話がありました。

2点感想があります。

①戦略と組織マネジメントの整合性が取れている
②組織マネジメント手法は、先日紹介した日産自動車と同じ
(つまり、組織マネジメントの型が出来上がったということ)


まずは、戦略と組織マネジメントの整合性からです。

まずは戦略がわかりやすい。自分達で「ブラザー工業は多額の開発コストはかけられない(新世代商品を出す他社とは競合しない)」と認識したうえで、製品開発を短期間・省コストで実現できることが自社の強みと整理しています。
その上で、「ブラザーユニークな価値を創造し提供」することが必要と考えています。

だから、「知恵のでるチーム構築」が組織マネジメントの基本ポリシーになります。


そこで、始めたのが「オフサイトミーティング」です。

本音で充分な話し合いができていないという反省から、職制にこだわらないフラットなオフサイトミーティングを開始しました。

STEP1)本音で充分な話し合い
 ①1泊2日のマネジャー・オフサイトミーティング
 ②4h×3~4回のグループ内・オフサイトミーティング
  (ポロっと出る本音を大事にしたと言っていました)

STEP2)相互理解
 ①部長・GMが部門の目指す姿についてオフサイト・ミーティング
  (ここで相手との想いのギャップに気づくそうです)
 ②ここで、目指す姿を1つのキーワードにまとめるオスサイト・ミーティング
  (一番乗りで技術でお客様に「すごい!」と言わせる)
  (言葉では分からないので、絵で表現。火星に古い宇宙船(新技術でない)一番乗りの絵)

STEP3)合意形成
 ①一番乗りの想いを業務に生かす
  (まだ始めたばかりだそうです)

こう言った、以前までは暗黙知であった、書籍にはなっていた、コンサルティング会社のノウハウであった組織マネジメントが徐々に現場で実践させれ出したことに感激を受けました。
まずは、発言できる安全の確保⇒本音の意見を引き出す⇒それから仕事の議論をするというセオリー通りです。

組織マネジメントは、「完全に型」になりだしています。
とある銀行で10ヶ月(延べ11日)に渡る中堅社員研修が昨日終了しました。

基本的な構成は、
①インプット(戦略論・マーケティング論・財務会計・マネジメント・リーダーシップ・プレゼンテーション)など多岐にわたり
②アウトプットとして、戦略テーマを選定し、学習した知識に基づいてビジネスモデルを作り上げていく
③そして最後に社長・役員に向かってプレゼンテーションする
という研修でした。

20時間の議論の後に「自分達ですっきり来るビジネスモデルができる」と講師側の説明に、受講生の皆さんが忙しいながら討議を重ね、素晴らしいプレゼンテーションができました。

8チームあって、8テーマのプレゼンテーションしたのですが、全てのチームが別のテーマを選定して、社長・役員を唸らせるものができたと感心しました。
最後まで苦戦して、もがき苦しみ、ようやくプレゼンテーションの1週間前にビジネスモデルができたチームもありました。

もう一つ感心したことがあります。

この会社の社長は、某省事務次官を勤め、悪い表現をすると「わたり」でこの会社に来ました。
個人的には、こういった方が社長になることに抵抗感があったのですが、話を聞いてびっくりしました。

8チームのプレゼンテーションに感動して、約30分話をされました。
素晴らしいと思った点を書き記します。

①まずは、感動した。嬉しかったと「感情」を表現
②適所に「笑い」を織り交ぜ
③全チームに「肯定的な」コメントを良い
④そして、「皆さんの素晴らしいプレゼンテーションに2週間以内に回答します」と返答しました。
部長さん達も出席する中で、実際の経営計画に盛り込めるものは2週間以内に検討せよ!ということです。
⑤最後に、理念について、自分が思う会社の将来について語りました

本当に素晴らしい社長だと感心しました。

中堅の社員が自分達の想いをぶつけ(社長を前に話す機会はほとんどありません)、それを経営側がきっちり反応する。その仕事を通した熱意のぶつけ合いがいい会社に成長するきっかけだと思いました。

最後に研修担当者が、涙を流しそうになっていたのが印象的でした。
日産自動車 第二製品開発本部 部長 金子晃氏から

現場社員の主体性が組織を変える
研究開発部門におけるパフォーマンスイノベーション活動

というテーマでお話を頂きました。

AI、プラウド&ソーリー、マインドマップ、エンゲージメントサーベイ、、、
聞きなれない言葉かもしれませんが、このようなツールを使って日産は組織の活性化を図っています。

数年前(もっと前のものもありますが)から輸入された組織マネジメントのツールを企業が使いこなし始め、成果が出ているということが驚きでした。

組織マネジメントが理論の域を超えて、日本でも使われだしたということです。そして成功しています。


きっかけは、金子部長が現場の若手とランチミーティングをしていた時のことです。不平不満や愚痴をいうチームメンバーと、明らかに現状に満足しているチームメンバーがおり、その差は何か?を追及すると、そのチームリーダーは上記の手法を使って、組織を活性化していることが分かったそうです(感度が高いです)。

それを知った瞬間、「いいものはやろう!」ということで決まりました。


試行錯誤、まさに試行錯誤の連続という感じでした。コアメンバーで何度も合宿をやり、400名全員で1泊2日研修をやったりしながら徐々に形ができてきています。


ダニエル・キム教授が提唱する、関係の質⇒思考の質⇒行動の質⇒結果の質というセオリー通りに、関係の質の改善が進みました。そして、1部の人に思考・行動の変化が表れている状況です。


最後に感想です。
組織マネジメントは理論から脱皮して実社会のマネジメントツールになりました。それをいち早く導入できた会社は成長し、そうでない会社は脱落すると思います。
これは、成果主義のような表面的なツールではなく、本当に人を動かすツールですから、この重要性を早く経営者が認識するべきと考えます。

金子部長の「もう、孤独は感じなくなりました」という言葉が印象的でした。