小雨が降る中、春先に着ていたスプリングコートをまた引っ張り出して着て、ガーデンプレイスまでお出かけしてきました。


地下2階の明治屋さんの隣のイートインスペースにてちょっと食べてから、(写真は1F)


(これはレストランとホテル)


マンションの1Fにある、2つの映写室しかない、単館系映画館。



知らぬ間に、ユナイテッドシネマ系列になっていたので、貯めたポイントを使って千円にて鑑賞。


昔の映画スターのモノクロ写真群。真ん中の大きなのは、イングリット・バーグマンですよね?


早めに着いたので時間潰しで、飲食スペースにてパンフを熟読しときました! 右側の、チラシより小さめの白っぽいのがパンフ。文字のみの表紙で、見かけが小説みたい。

Illusions Perdues (イリュージョン ペルデュ)=幻滅 複数形ですね。

Pain Perdu(パン ペルデュ)=フレンチトースト

硬くなったパンを再利用したのがパン ペルデュ。なるほど!ペルデュってそういう意味なわけね。ダメな幻想、つまり幻滅。


都内では有楽町、新宿、恵比寿でしか上映されなくて、今は恵比寿1館でしかやってない。明日以降の来週もちゃんと1日1回16時台に有ります。


昨年、横浜の映画祭に来ていたときのバンジャマン・ヴォワザンのインタビュー!

役作りは、どんな声で演じようかな?と考え、3日間かけて声を決めた、ですって

このインタビュー、良い❤️ 痺れちゃった…


前作のクランクアップ5日後からこの作品を撮り始めたという忙しいスケジュールだったと明かすwebインタビューも。普段はラフな格好が好きでアメリカ映画をよく見る人です。

ファッションスナップ


このインタビューの動いてるのがこちら❤️

日本語『見てください。』がお上手!耳がいいのね…直前に スクージー、と言っていますが英語ならプリーズに当たる言葉で『お願いします』の意味ですね^_^。

ファッションスナップ動画(予告編も)



痩せ型のスターが最近売れてて嬉しく思っているそう

ヴォーグ


この役は痩せっぽちだから出来た役だと私も思う!

歴史物は、だれもマッチョに鍛えていないから、大胸筋ふかふかの俳優さんだとおかしいし…日本の大河ドラマもそうですよね 武士だっていまのボディビルダーみたいな人はいないはずだから山本耕史が脱ぐと『見せたい気持ちはわかるが鍛えすぎ。』などと言われていましたしww


よりつっこんだインタビュー

LEE

バンジャマンも共演を喜んでいる、ナタン役のグザヴィエ・ドランは 監督・脚本もこなす若手(今33歳)で俳優としても実力派のようですが 確かに素晴らしかったし何しろイケメン!!ちょっとトム・クルーズに似たようなお顔立ち。

語り(ナレーター役)もドランの声だったんですね!イケボですよー。


女優さん(セシル・ド・フランス)についても語ったもの

映画ナタリー


また、他業種の人達との交流も大切にしたいと語るインタビューも。

GINZAmag


上映後のトークセッション動画、ありました!




恵比寿ガーデンシネマに初めて来ましたが、無くなっちゃう東急文化村ル・シネマのような雰囲気でそれより少し縦が短い(小さい)鑑賞室。足元が広く、ふかふかのシートで快適。ただ観客はパラパラでした。

子連れで来るような作品はやってない場所なので、トイレも他のスペースもきれい。散らからない。


帰る頃には夜景に。


【作品の感想】

歴史物です。が、一応フィクション(小説)ですから、架空の人物達。しかし、バルザック自身がおんなじ様なことをやっていた人だったので、描写されている当時の風俗はまんまで、かなりリアルなところが描かれている様子。


格調高ーい作品でした。大満足です。遥々ここまで見に来て本当に良かった。

バンジャマンは今の若手の代表格みたいな俳優さんになりそう。ベテラン俳優達に混じっての主演、全く見劣りしませんでした。

今後も出演作は要チェックです!つーか日本公開ちゃんとしておくれ。来ないなら見ても同じですかね、日本人にはわかりっこない話だったり?

商業的な作品ばかりでなくほんとにいろんなニッチな作品にも出られそうな人だなーとつくづく思いました。ご両親も演劇関係者、彼自身は国立の演劇学校を出ており脚本も書く、これからが楽しみな人ですね。




合わせて読むと楽しい本。大抵図書館にもありますよ!



バルザックが描いた時代のフランス文学の背景を知る上で、大変面白い 鹿島茂さん(仏語の大学教授)の著書。歴史の教授でなく、文学の教授だが、学生達から作品の背景である細かい風俗の質問を頻繁にされるので、よく小説を読み込んで、そこから断定できる当時の風俗を研究しまくり、それを雑誌のコラムに買いたのを集めたのが初の出版。あまりのマニアックさに、数々の賞も受賞しています!

バルザックだって読んだ気になれちゃう『職業別 パリ風俗』がとくに面白くて、バルザック作品は『ゴリオ爺さん(ペール・ゴリオ)』のことを取り上げてくれています。昔のフランスの年金生活者とはどんなものか、どんな仕組みだったのかもわかります。