全米No.1ヒット曲を連続7回出し、前人未踏のセールス(マイケル・ジャクソンと同等ほど)をあげた、80年代のアメリカを代表する歌姫。の、伝記映画で、脚本はボヘミアン・ラプソディと同じ方が担当しています。
年末の忙しい時期(12月23日)に封切って、昨日が最終上映日だったんです…年末年始は若いカップルは映画に出かけるけどわしら世代はみな忙しいよ?お正月映画として公開されても観たい層は気づきもしなかったのでは…マーケティング下手だなー、1月公開にしてくれたらもっとたくさんのおっさんおばさん族が見に行けたのに…
1ヶ月で上映が終わるのは映画としては普通。しかし、ボヘミアン…や、エルトン・ジョンの"ロケットマン"に比して、なんという盛り下がり…昨年末のアレサ・フランクリンの映画も特段ヒットしなかった日本のマーケット。有色人種の苦難に興味が湧かない。わかる。日本人は歴史上、他国に占領されたり、拉致されて大量に他国へ運ばれてタダ労働、だなんて地獄を味わったことが無いですし、自分とは違う他国にどんな人たちが居てどんな問題を抱えているかは想像もしない…一生関係ないから。でも、ホントにそうでしょうか?
ちょっと飛行機に乗り、アメリカへ観光に行けば、日本人だって有色人種の扱いを受けるのに…
60年代からを描いたアレサの映画とは違い、ホイットニーがデビューしたのは1984年ぐらい。その頃、私は短大生だったんかと思います。卒業して社会人になり2年目ぐらいで マライア・キャリーという人が出てきました。彼女は混血ですがルックスはきわめて白人寄り。もともとはくるくるカーリーヘアですが、ストパーで伸ばすとラテン系白人に見えなくも無かった。歌うのはソウルミュージックというよりはポップスでした。
ホイットニーはマライアの前の世代で、これが黒人歌手の歌う音楽なのか、もっとソウル歌手っぽい歌をやれ、という、同胞黒人層からのバッシングも始めはあったみたいですね。しかし、やがて白人も含む全米が彼女の歌声を愛するように。
やはり圧巻は、スーパーボウル(全米アメフトチャンピオンチーム決定戦)にてのオープニングの国歌斉唱シーン!!
これが見たくて、21:30はじまりのレイトショーに
わざわざいきました!
まず参考に、最近のジェニファー・ハドソンの歌唱を見てください。映画でアレサ・フランクリン役を務めた歌手ですね。
これと比して、ホイットニーはどうだったかよくご覧ください。スタンドマイクにして、どんだけマイクから離れて歌っていたかを、ぜひ見て!声量も含めこんな歌ウマな歌手は今に至るまで二人と現れていません!
こんなスポーツウェアで歌った理由も、映画では描かれていました。
最期がとても可哀想だった40代で亡くなったホイットニー。映画ボディガードで共演し仲良しだった、主演のケビン・コスナーが、彼女の葬儀にてスピーチしてる動画があります。
これをYouTubeアプリを使って見ると、右上の歯車マーク(設定)から字幕を自動翻訳にし、日本語を選んで字幕を出せます。
ほかにもヒット曲満載で、ホイットニーの歌唱を覚えている層には是非見ていただきたい、すごい再現度の映画。ちなみに、歌声はすべてホイットニー本人のものを使い、女優さんはその声にアテレコして演技しています。劇中でも比較された、エディト・ピアフと同じで、この歌声を真似できる歌い手がいないからです。ピアフの伝記映画も、歌声はそのまま使い、なりきり度が評価されたフランス人女優さんがアカデミー主演女優賞を獲っていましたね。あれも凄かったです。好きな映画でした。
【映画予告編】
レイトショーにもかかわらず付き合ってくれた🐨たん。まったくノー情報で見たので、見終わって泣いちゃってました…
この子が11歳ぐらいのときにホイットニー没。全く知らなかったーと言ってました、
それと、ボヘミアン…と同じく、最後にありし日のホイットニーの歌唱が披露されたのを見て、
美人ぶりに驚愕していました、、演じた女優さんは神田うのちゃん似でしたが、本物のほうが美人度は遥かに上ですよねー。
2000年(もうベテランになったころ)のメドレー歌唱をどうぞ!!おそらく、グラミー賞授賞式にてですね。客席を映した際一番最初に見えたのは歌手のバリー・マニロウですよね?
実際にホイットニーを見出しプロデュースしたアリスタレコードの社長クライブ・デイヴィスも映ってます、この方、劇中でも、すごく良い人でした。