雨降りの土曜日。有楽町の単館系映画館にて、
優待券を使って1100円で鑑賞してきたのが、
7月30日封切りの、この映画。
はっきり言って、私の心の準備が足りませんでした!

怖くて怖くて、席を立って帰りたかった。

でも、最後のエンドロールまでしっかり見て、聞いてくることが大切。


過去を忘れる者は必ず同じ過ちを繰り返すからです!



スロバキア映画なんですが、ドイツも合作という形で協力しています。



スロバキアまで歩いて脱走した2名の被収容者の話。

国境を越えたら、鉄道で移動出来ています。

あのねー、、この 国境を越えられるまで、の過程が もう怖い!!

収容所内部の話が克明すぎて
いたたまれないです。

ガス室での大量殺人が日常化していて、
その遺体を数えて確認し、運んで火葬、する仕事までもを
収容されていた囚人に 任せていたんです。
映像でも出てきます。シャワー室に入ると嘘をつかれて、みな丸裸になって入ったら、シャワーヘッドからガスが噴射され、殺害。
シャワー室の扉をあけると、白い死体がザーッと折り重なって倒れていて
これが毎日のこと。これを処理するのが仕事。の囚人2名。

亡くなった方々の番号などを証拠をメモして缶に保管して、それを手に、
皆の協力を得て、外部に持ち出します。計画的な脱走です。

その2名が居なくなったとわかったとき、
収容所の責任者は大慌て。気を落ち着けるために何か吸ってました、、
そばにいたドイツ人兵士に向かって
『あの二人は、お前よりもずっと ここの事を知っているんだぞ…』
大量虐殺していることは 外部にもらしたくなかったんです。赤十字から支援品も受け取っていて、なかで強制労働させているだけなフリをして隠蔽していたんですから…

なにもホラー映画見に行くみたいな心構えは要らないのですが、
この映画に描かれたひどいシーンが、現実にあったことだと、直視するのが辛すぎ…

これから見る方は覚悟して観に行ってください

そしてエンドロールに流れる、トランプ(アメリカ)や、ル・ペン(フランス)などの 極右政治家の演説を聴き、尚もゾーーーッとしてきてください…

歴史を忘れた人達はまた同じことを繰り返す。繰り返させてはいけないよ。投票には行こう。

ともかく
ショックで涙が止まってしまうほど酷い現実…直視なんて出来ませんよーー!容赦ない映画で、大変驚きました。
この映画を作ることで世界に一石を投じた、作り手の情熱を評価したいです。
よくぞ、こんな本当のことを 忘れないようにと 映像化してくれました。
ショックが大きいことは予測できていたので、
次に笑える作品を予約していて、それも観てから帰ってきました。