今日はこれを観たのですけど…


雑誌TIME を模したデザインのパンフです。


ここでは これだけの種類が売られていました、ボ・ラプもまだ上映中だから、パンフも販売中。


最近でたボ・ラプのDVDも、売店脇の紙ラックに飾ってあり、絶賛販売中。
完全版が入ってる(歌が2曲多い)のはブルーレイのみのようですね。


さて バイスプレジデント(副大統領) それも 無能さが記憶に新しい、「息子ブッシュ」の時代の 共和党政権のお話…

予告CMはコメディっぽく作ってありますが、とんでもなく重い内容の事実を描いた映画です、
上映時間は2時間半あります。

なんと地元映画館では、平日昼間は2回ぐらいしか上映していない。

1日5回ぐらい上映している都会まで行ってみたわけですが。

アメリカ近代史を大学の授業で取ってる学生さんは、見たほうがいいかも。いま大学生の子たちが幼児だったころに実際に起こった国際問題がわかるからです。

9.11 については、可愛そう、大惨事、と 日本人も思うぐらい沢山報道されたものでしたが、

かたや 報復措置のイラク爆撃については、
イラクの市民側の気持ちに立った報道は、一過性で、あまり継続して報道されていないことに 改めて気付きました…

この映画は、まさか、イラクでは上映されないですよね…? 

ジョーク満載の映画にしてしまっていいのか?など 色々問題がある!とは思うものの、

この映画も ぜひぜひ 見たらパンフを買いましょう!
グリーンブックのパンフでも、このバイスのパンフでも、アメリカの現代文化に詳しい映画評論家  町山智浩さんの解説が読めます。

町山さんは、監督のアダム・マッケイにインタビューし、マッケイが日本のコメディアンや映画作家に向けてアドバイスしてくれた言葉で文章を締めていまして、

「権力者を まず 疑うこと。権力の監視を怠れば政府は暴走する。権力を疑う映画を作れば一時的に仕事を失い 恥をかくかもしれないが、歴史は最終的に、あなたが正しいと証明してくれる」

昔、とんねるずが番組で 村山首相のハンドパペットなど使って政治家をおちょくっていたのも、日本ならではな、平和なものだったなぁ。あれはアメリカの番組のパクりなわけですけど、

やはり日本では心底ブラックジョークな番組は作れないな、忖度ばっかりしている文化だもん。

誰かに権限を集中させてはダメだよ。独裁になっちゃうからね。今の日本だって他人事ではありません…

政治家をおちょくったお笑い映画のはずが、最後はどうにも笑えなく、静まり返ってしまったエンディングでした、問題作だなーというのが私の感想です。
好きな時間に見たい向きは ぜひ都会の映画館にて鑑賞を。

本国での受賞歴は こんな感じ。たくさん受賞していますね!


ヘアメイク賞 受賞には 納得!
特殊メイクに近いような、似せメイク、老けメイクが、とにかく見事でありました。