人民元ショックが続いていますが。。
今週のマーケットは、人民元の切り上げ問題による円高の進展が進んでおります。
今回の人民元の切り上げ問題は、単なる中国一国の為替政策の変更ということでは収まらないというのが、今のマーケットを見ておりますと、よくわかります。
思い起こせば、1985年のプラザ合意。
私はその時、小学6年生だったわけですが、毎日毎日、為替のニュースがトップを飾り、マーケットに興味を持ち始めるきっかけとなった出来事です。
プラザ合意をご存じない方のために、Wikipediaより引用いたしますと、
「
1980年代 前半、レーガン 政権下のアメリカでは、前政権から引き継いだ高インフレ 抑制政策として、厳しい金融引締め を実施していた。金利 は2桁に達し、世界中のマネーがアメリカへ集中し、ドル相場は高めに推移して、輸出 減少と輸入 拡大(貿易不均衡)をもたらした。さらに、高金利により民間投資 は抑制され、需給 バランスが改善した。結果として、インフレからの脱出には成功した反面、莫大な貿易赤字が計上され、財政赤字も累積していった(『双子の赤字 』参照)。
インフレが沈静した後は金融緩和が進行し、景気回復で貿易赤字増大に拍車がかかった。金利低下により『貿易赤字の国』の通貨であるドルの魅力が薄れ、ドル相場は次第に不安定になった。
こうした状況の下、1970年代 末期のようなドル危機 の再発を恐れた先進国は、協調的なドル安を図ることで合意した。とりわけ、アメリカの対日貿易赤字が顕著であったため、 実質的に円 高ドル 安に誘導する内容であった。これが『プラザ合意』である。
発表の翌日 の1日(24時間)で、ドル円レートは1ドル235円から約20円下落した。1年後にはドルの価値はほぼ半減し、150円台で取引されるようになった[2] 。
日本 においては急速な円高によって『円高不況 』が起きると懸念されたため、低金利政策を継続的に採用した。この低金利政策が、不動産 や株式 に対する投機 を促進し、やがてバブル景気 をもたらすこととなる。
また、円高により日本経済の規模は相対的に急拡大。「半額セール」とまで言われた米国資産の買い漁りや海外旅行のブームが起き、賃金の安い国に工場を移転する企業も増えた。とりわけ東南アジアに直接投資することが急増したため、「奇跡」とも言われる経済発展を促すことになった。
その後、進みすぎたドル安に歯止めをかけるべく、為替レートを安定させるために1987年、再び各国が協調介入することをうたったルーブル合意 が結ばれた。
」
ということがありました。
切り上げを決定した円の価値は倍程度にまで上がり、急速な円高が起こりました。
今回の人民元の切り上げは、プラザ合意の時とは背景は違いますが、共通点はたくさんあります。
ひとつは、ユーロ危機であります。
ユーロをはじめとする、欧米諸国の景気は本格的な改善を示すこともなく、逆に通貨危機が叫ばれる状況にあります。
そんな中、低金利政策も継続を余儀なくされ、一層、ドル安、ユーロ安の方向性に圧力がかかっております。
その状況の中、対人民元については、これまでもかかっていたヒズミが余計に大きくなり、システムとして持ちこたえられなくなってきたのが今の状況と考えられます。
中国経済は、万博を行っている今年に関しても順調に成長を続けており、今や為替政策は待ったなしのところまで来ているという状況です。
ここにきての「人民元切り上げ」です。
しかし、中国政府にとっては、他国の通貨価値などは知ったことではないですし、人民元を切り上げることによって、貿易にはマイナスになりますし、メリットとしてはあまりないというのが正直なところだと思います。
それなのに人民元切り上げに踏み切った背景には、何やら大きな力が働いているように感じますが、私のような小市民にはその事実を知るよしもありません。
ただ、中国政府が受け入れたということは、これから人民元の上昇圧力は継続的にかかるということだと思います。
実際に、レートは動かなくても、心理的に欧米通貨安の圧力がかかり続けるということです。
ということで、円にかかわる為替市場においても、円高圧力がかかり続けるということが今のマーケットが表している現状だと思います。
実際にマーケットを動かすのは、マーケット参加者のアクション自身です。
しかし、その背景にあるメンタルの部分は、前述のようなバイアスがかかり続けている背景があるということは、頭に入れておかなければなりませんね?
長期的に、円高圧力が継続する。
ただ、本日のマーケットは、下落が速すぎる。
そういう中で、短期のもどりはある。
そういう相場想定のもと、短期のトレーディングでリスクをコントロールしながら、収益を重ねていかなければならない環境にあると思います。
とくに、円高局面では、スプレッドもマイナスになるため、メンタル的にも長期投資はそぐわないと思われます。
FXプレイは、短期アクションをメインに、組み立てていくという局面が続くことでしょう?