数日前、会話の中で「長十郎」という名前が出てきて思い出した
そういう名前の梨があったし、よく食べていた
その次の日、南相木村に出向いたら、
地元のマルシェで、梨を安価で売っていた
どの果物も高すぎて、何か特別なことがないと買うことができなくなって久しい
地元の梨の木になったこの梨は、
見た目も悪く、出来はまあまあで、それで安価だった
マルシェの女性に「これは何という品種の梨ですか?」と聞くと、驚くことに、「長十郎」という返事が帰ってきた
彼女は少し若かったので、食べたこともなければ、その品種の名前もそこで働くまで知らなかったらしい
私は千葉県育ちなので(千葉県は梨の産地でもある)知ったかぶりをして、「味のある梨だと思いますよ」
そして、しばし梨の話。
前日話題に乗ったその梨がそこにあって運命を感じて購入した
安かったし
子どもの頃は、長十郎か二十世紀の2択だったように記憶している
その後、香水という甘い水のような梨が出て人気になり、
その後、もっと水分がたっぷりの豊水が出て人気になり、
私は今は、南信州で採れている南水という梨を好んで食べている
まな板の上に乗せて切ってみる
形も悪いけれど、色もイマイチ
大根を切っているかのように固かった
正直、まずそうだった。
でも食べてみたら昔食べた記憶が蘇るような味がした
甘い水ではなく、「味」
夫は、一口食べて「この梨おいしくないね」と言ったけれど、
その後、私が「長十郎よ」というと、
合点したのか、その後黙って完食した
