小学生の時は、記憶している限り、すべて母の手作りの服を着ていた
いつも姉とお揃いの服を着ていたし、
そのうち、姉のお古の服も着ていた
既製品の服を着るようになったのは、
確か…中学に入ってから、だと思う
自分で服を選んで購入したのはもっと後のような気がする
最近は、小さな子でも、洋服屋さんに行って、
「この服が着たい」と好みの服を買って貰ったりするような情景を見ている気がするし、
少し羨ましく思ったりしたこともあるが、
事実はそうではなかったのだと思う。
私の服が既製品になる前は、
多分、
既製品よりも手作りの服の方が安かったのだ
だから、世の中の多くの母は服を作ってくれていた
母の手作りの服
今となっては、こちらの方が遥かに贅沢な話になった
日本経済の形態が変化し、
私が既製品の服を着るようになった、あの時期から、
手作りよりも、大量生産の既製品の服の方が安くなったに違いない。
今は、手作りは趣味のようになり、
プロが作った服は高くて買えない
だから、自分で作る
若い頃のように、何を着ても似合うという時期は過ぎ、
着てみて似合うデザインが限られてしまっていることが、悲しい