今期、三谷幸喜作「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」と岡田惠和作「小さい頃は、神様がいて」というドラマがある

 

ふたりとも素晴らしい脚本家(シナリオライター)なのだけれど、ドラマはどうも面白くない

 

大好きだった岡田惠和のシナリオは、もうここ数年面白くない

しかし、以前の素晴らしかった作品を知っているだけに毎回もう一度と期待して見始めるのだけれど、どうにもこうにも見続けるのが辛すぎる

 

「小さい頃は、神様がいて」

素敵なタイトル

同じ建物の中に、(普通の)家族、老夫婦、女性2人のカップルが暮らしている

このアンバランスな人々をある種の家族のように描きたい?

テーマとしては、もう新しくない

家族の形態は、もう20年以上前から、どんどん変化せざるを得ないし、それをドラマで扱うのも必然

 

最近いつも面白くない理由は、みんながみんな「いい人」だから

3家族がどこかの部屋で集まって食事会をする

ただ、集まって会話しているだけ

そんなことは現実離れしている

この人たち働いているの?

何も起きない、幸せな人々 ←にしか見えない

そもそも幸せな人々がお茶飲みながら会話しているのを見せられてもドキドキもしなければ、ウキウキもしない

 

何か問題が起きているかのようには描いているのだけれど、

そうは感じさせない

そこに都合よく、子どもも加えてしまうことにした

彼らの親、つまり老夫婦の子どもが突然亡くなってしまったという大事件は、あっさりと消えていく

 

もちろん、消えてはいないのだけれど、

何かが起きているらしいのだけれど、

こちらには伝わらない

 

「大事件が起きているけれど、みんな笑顔で頑張って生きている」を描きたいのだろうけれど、

お金に困っていない人々が、毎日集まってお茶して、好き勝手なことを言っているだけしか見せない。つまり描き方さえ、よろしくなくなっている。

 

対して、三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」

こちらも素敵なタイトル

こちらはシナリオの構成は、複雑に絡み合っていて、上等な脚本だと思います

ただ、演劇色が強すぎて、一般の人が楽しめるだろうか?

 

シェークスピアの「夏の夜の夢」を見たり、本を読んだことがある人は相当数いるのでしょうが、

オーベロンとか、ボトムとか、言われても、すぐにそのキャラが頭に浮かぶ人がどのくらいいるのでしょうか?

つまり、マジョリティーがその話の面白さについていけない

 

ただ、そういうドラマはあってもいいと思うんです。

テレビは視聴率が命かもしれないけれど、

マジョリティーが好まなくても、いいドラマは作れます。

それと同じで、一部の人たちが楽しむドラマは欲しいですよね。

 

ただ…

役者も演劇をやっていて(ちょっと臭めに、しっかりやっていて)テレビ画面で見た時に、う~ん、どうなんだろう?