乗馬

 

とてもやりたかった

映像の仕事をするためにもとても必要なものだった

しかし、縁がなかった

 

最初は20代前半のある時、

当時は役者をしながらのバイト生活でお金に余裕がなかった

ある時、安い乗馬ツアーを見つけた

二泊三日軽井沢で、乗馬を習える

バイトの休みを取って、申し込んで、楽しみにしていた

しかし、仕事が入ってしまった

 

プロダクションに所属していた私は、

国内にいる限り、「明日仕事入りました」と言われると対処しなければならなかった。

そして、そういう急な仕事がたくさんあった。

携帯電話のない時代であるにもかかわらずだ。

仕事が入ったので、申し込んでいたツアーをキャンセルした

 

それから、乗馬をやる機会はなかなかやってこなかった

テレビの仕事で、歩く馬に乗せて貰ったことは何度かある

例えば、千葉テレビの番組で、九十九里浜を馬で歩ける!という観光スポットを紹介したり

 

やっと乗馬を習うチャンスがやってきたのは30代半ばだった

場所は小淵沢

時代劇の馬たちもよくここから駆り出される

乗馬の本場

今の私のご近所

 

役者の知り合いが、二泊三日、馬の世話をすることを条件に、たっぷり乗馬をさせて貰えるという話に乗っかった

新宿から特急あずさに乗って、小淵沢へ

駅まで車で迎えにきてくれて

泊まり込みで乗馬を教えて貰った

が、帰る日の朝、馬小屋の掃除をしていた時に、後ろ足で馬に足を踏まれた

右足の小指のあたり

とても痛かったけれど、乗馬するには使わないところだったので、その日も馬に乗せてもらい、あずさで帰京した

新宿駅のホームに降り立った時、かなり足は痛かった

 

次の日、近所の病院に一応行くと「粉砕骨折」と言われた

自転車で病院に行ってしまった私は、松葉杖を片手に途方にくれたのを覚えている

 

その後、再び小淵沢に行こうという話はなかったと思う

馬の世話をしていて、足を踏まれるなんて!

それも骨折するなんて!

 

ということで、その後、乗馬を習うことはなかった

 

人生は一度きり、

人生は短い

どんなことでもチャンスがあったらチャレンジしてみた方がいい

そうすることで得意なこと、苦手なこと、縁のないことが判明し、

その後の人生の方向性が見えてくるに違いない