タイトルを書いてから考える
生まれてからこの方、一番暑いと感じたのはいつ?
一番寒くて辛かったのはいつ?
寒いのはすぐに思い当たった、いくつか。
でも、暑いのは思い付かない
まさか、「今」「今夏」でもないだろうに
暑い記憶は、やっぱり
暑くて、辛くて、喉が渇いて…
だめだ、思いつかない
今夏の日差しは暑いけれど…
私はやっぱり暑さには強いのかもしれない
寒いのはいくつか思いついた
気温として一番寒かったのは、
-50℃の冷蔵庫の中
何かの取材で入れて貰った
最初から気温が分かっていたし、
仕事なので、全く辛くなかったし、
それほど寒いとも思わなかった
ただ、実際に-50℃だっただけ
冷蔵庫の外に出ると、眉毛とまつ毛が凍って真っ白になっていたことだけが面白くてよく覚えている
寒くて辛かったのは、何度かあるけれど、
殆どはロケとかの撮影
北海道の雪上ロケも
冬の朝五時に千葉の漁船に乗るロケも
寒かったけれど、
結局は、それではないと気づく
そういう時は、そういう格好をしているから絶えられるのだ
辛いのは、寒いのに薄着を強いられている時
例えば、(極端にいうと)夏のシーンを冬に撮る時
覚えているのは、時代劇で浴衣に素足に下駄という衣装で
外のロケセットで撮影をした時
寒い季節にずぶ濡れで撮影に臨んだ時
そういえば、水死体で戸板に乗せられたシーンで、
どうやっても寒くて震えが止まらず
唇なんてぶるぶるぶるぶる震えっぱなしなのに、
「本番」の声が掛かった瞬間だけ震えが止まり、
「OK」の声でまた全身が震えるということもあったなぁ
もう無理
辛すぎる
撮影とはそういうことだった
体にきついことが多かった