あの日のことは忘れない

私がそれまで生まれ育った都会を離れた日

 

朝、予定通りサカイ引越センターの人が数人来て、

順調に荷物を運び出した

それまでに全て段ボールにまとめてあったし、

それ以外の細々としたものは、車に積んであった

 

サカイのトラックが出るのと同時に

夫がバイクで出発した

バイクの方が先に着く計算だ

 

私は、猫2匹と一緒に、

車でゆっくり現地に到着する予定にしていた

車酔いする子が一匹いたので、

いつも途中のSAで、ケージの掃除をしたり、

休憩したり、とにかくスピードは出せない

 

石川パーキングエリアで車を停めて猫たちと休憩していた時、

夫から電話が入った

 

「事故った」という電話

 

目的地の諏訪南インター出口で車と衝突して

(後から聞いた話では)数メートル吹っ飛んだらしい(バイクなので)

意識がしっかりして、電話できる状態になるまでに少し時間が掛かったと思われる

 

それからは、大変だった

引っ越し屋に、先行のバイクが到着しないことを告げ、

私が車で到着するのを待って貰うしかなくなった

 

私が到着して、予定よりかなり遅れて搬入が始まる

私は猫たちを、先に設置しておいたケージの中に

 

お陰で引っ越し作業は順調に済んだけれど、

下にいるパトラ猫は潰されているみたい

 

他にも届きものがあるので私は、家を離れることは出来ない

バイクを廃車にした夫は

入院を勧められたのに、その日中にタクシーで帰宅

 

次の日から通院して、

一番最初に覚えた道は、お隣、茅野市の総合病院だった