貧血の続編

 

若い頃貧血で意識を失ったことが数度

 

記憶に強く残っている2つのお話

 

高校生の時、初めてアーチェリーを習いに行った

そこで、倒れた。

アーチェリー場のご夫婦が、とても良い方で、

奥さんが、きゅうりを擦ったのを足の裏に貼ると良いと言って、

私の足にきゅうりシップをしてくださった

基本的に意識はすぐに戻るので、しばらくゆっくりして友人と帰った

 

高校生の私にとっては、ただただ、ご迷惑を掛けてしまった

その一点

ご夫婦がいい人だっただけに、

ご迷惑を掛けてしまったことが申し訳なくて、

それが最初で最後のアーチェリー経験になってしまった

 

お礼に出向かなかったことが、今でも悔やまれる

 

大人になってからは、ビール一杯とか飲んだ日に、

貧血で倒れることがあった

 

東西線の茅場町駅で電車を待っている時、

かなり青い顔をしていたのだと思う

近くの男の人が「大丈夫ですか?」と声を掛けてきた

次の瞬間、意識が遠のいていく中、

周囲の男性が2、3人駆け寄ってくる映像を朧げに見た気がする。

意識が戻ると、ホームのベンチでその中の一人の男の人と座っていた

意識が戻りさえすれば、結構普通に大丈夫なのだけれど、

あの混雑している東西線に乗るのはかなり不安だった

 

その男性は40代で、電通の社員だった

当時私も仕事柄電通とお仕事をさせて頂いていたが、

電通の社員は、その殆どが、調子に乗っているというか…スノッブというか(失礼、昔の話です)好きになれなかったけれど、彼はとてもジェントルマンだった

 

一緒に東西線に乗り、もちろん座れないので、最寄駅に着くまで横にいてくれて、少し話をした

 

その方の、娘さんも、時々、貧血で倒れることがあるので、誰かの世話になっているに違いない。だから人ごとではないと、おっしゃっていた。

 

名刺を頂いたので、お礼状は書いたけれど、それっきり

 

電車で具合が悪くなることは度々あった

あの混雑して不快な電車に立って乗っていることは、

女性にはかなりきついことだとわかって貰えると嬉しい