ニューヨークに初めて旅行に行った時、
その時はふたり旅だったのだけれど、
グリニッチビレッジで、昼間っからストロベリーマルガリータなど飲んで過ごしていたら、
隣の2人組と会話が盛り上がった。
そして、彼らは、明日から旅に出て、すぐそばの家が留守になるから使って良いという
次の日、私たちは、ホテルから必要なものだけ持って、そのアパートメントに移動した
1泊か2泊
家の真ん中にバスタブのある、ビレッジの古いアパートメントは、
それはそれは、当時の日本人にとっては、
普通じゃない景色と経験になった
朝いつまでも寝ていたら、鍵を開けて、ハウスキーパーの黒人の女性が入ってきた。
何一つ、私の記憶の中に恐怖のようなものがくっついていないので、
何もトラブルはなく、とても快適に過ごしたのだろう。
部屋を貸してくれたカップルは、役者さんだったようで、
壁のカレンダーにオーディションの予定がいくつも書き込まれていたことをよく覚えている
日本と違って、オーディションがたくさんあるんだなぁと羨ましく思ったし、
高級取りとは思えないカップルが、ハウスキーパーを雇っているということも、
日本の当時の常識とはかけ離れていた
もちろん、彼らにはその後会うことは二度となく、
名前も覚えていない