先ほど、脚本家、山田太一さんが亡くなったというニュースを見て、寂しい気持ちになっています。

大好きな脚本家でした。

 

私の頭がぼけぼけで、タイトルは言えませんが、インパクトのある作品の数々は、

彼の有名な作品群とは別に、後期もたくさんあるのです。

 

山田太一作品の素晴らしいところは、

その発想力とか、ストーリーとか、そういうことに留まりません。

 

脚本として何よりも重要な、セリフの魅力です。

それは、山田太一作品に出演した方なら誰でも分かるはず。

私も一度でいいから、山田太一作品に出演したいと、家で脚本を読んでいたものでした。

 

そして、見ている側から分かることは、

下手な新人の役者でも魅力的に見せることが出来る、

それはそれは素晴らしいセリフ。

 

山田太一作品をきっかけに脚光を浴びた新人役者は数多くいると思います。

最初に見た時、とっても下手で、どうしよう〜という新人の役者が、

そもそもの魅力を発揮して、ドラマの中で生き生きとしていく姿をよく見せつけられました。

 

もう新作には出会えないわけだけれど、

古い作品でも、再演したり、これからもたくさん人々の目に触れて欲しいと心から思うのです。

 

ご冥福をお祈りいたします。