今クールも次の回を楽しみにするドラマが殆どなく、それなりには楽しめるけど、だから何?って感じで、ちょっとがっかりなので、その点について、数行書きます。

 

 刑事物、事件物で、基本的に一話完結の話なんだけれど、なんとなく底辺にレギュラーの過去とか絡めて、それをいつもドラマの裏側に疑問のように置いておいて引っ張って、最後にそれを明かし、解決する。という流れの事件物が多い。人を殺さないとドラマが作れないのか!とも思うし、それよりも視聴率を取るためなのか、一話完結の形を取る。もうそうなると(視聴率的には)主役の役者の人気とか魅力に頼るのだろうけれど、作品としては、脚本家に全てが委ねられる。

 

 事件物ではないけれど、メインのスターに頼った「王様に捧ぐ薬指」「だが、情熱はある」は、私には辛くて一話さえまともに見ることが出来ませんでした。が、これはファンが見ればいいドラマだと思うのです。「わたしのお嫁くん」もそうなのかなぁ? 

 

 それに対して、今回めちゃくちゃ多かった、その事件物「風間公親ー教場0ー」「合理的にあり得ない」「ケイジとケンジ、時々ハンジ」「勝利の法廷式」「弁護士ソドム」「Dr.チョコレート」「ラストマンー全盲の捜査官」「正義の天秤season2」「育休刑事」こうやって並べてみたら、やっぱりみんな同じ作り方ですよね。そうなると、一話完結の話の面白さは、ひとえに脚本家の力に掛かる(原作ありかどうかでも左右はされていますが)

 君塚良一、福田靖、泉澤陽子、黒岩勉、の脚本は、穴が少なく楽しめましたが、やはりずば抜けているのは、「ケイジとケンジ、時々ハンジ」の福田靖でした。ストーリー展開のみならず、笑いを含めた脚本は素晴らしいです。名前を書かなかった脚本家のドラマは、面白い回があっても、辛い回もあり、これを1クール続ける意味があるのでしょうか? というのが、今回のクール全体の感想です。

 最近の傾向で圧倒的な共通点は、主役の刑事(なり)が、昔、最愛の人を殺人という形で失っていること。

 「勝利の法廷式」では、脚本家の最愛の女性が、「弁護士ソドム」では、弁護士の母親が殺され、父親が行方不明。「Dr.チョコレート」では、少女の両親が殺され、「ラストマン」では、親が殺されていたり、殺していたり「正義の天秤」は弁護士の恋人が暴行に合って意識なく、それがきっかけで弁護士になったり刑事になったり。その復讐のために生きていたり。

 なんだろう?そういう人を置いて、過去の苦しみを時々挟む方がドラマチックなのかしら?

私は、やはり「みんな似ている」ということに疑問を持つのです。ドラマですから独自性は欲しいです。

 

今回チェックしたドラマは

【風間公親ー教場0ー/合理的にあり得ない/ホスト相続しちゃいました/私がヒモを飼うなんて/それってパクリじゃないですか?/隣の男はよく食べる/ケイジとケンジ、時々ハンジ/あなたがしてくれなくても/勝利の法廷式/僕らの食卓/夫婦が壊れるとき/ペンディングトレインー8時23分、明日君と/弁護士ソドム/帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし/Dr.チョコレート/月読くんの禁断お夜食/グランマの憂鬱/ラストマンー全盲の捜査官ー/日曜の夜ぐらいは…/グレースの履歴/正義の天秤season2/育休刑事/おとなりに銀河/unknown /波よ聞いてくれ/王様に捧ぐ薬指/だが、情熱はある/わたしのお嫁くん/クライムファミリー/テイオーの長い休日/(全30作品)(育休刑事以降は途中棄権)】

 

 

2023春 MYアカデミー賞  (敬称略)

 

主演女優賞  奈緒 

     (あなたがしてくれなくても)

 

魅力的な役者を脇に回して、とっても平凡な女性が主役を張るという、良いバランスが取れていました。地味だけれど、心の揺れを細かく描いていたし、色気のある女優ではないのだけれど、夫婦の微妙な愛情、欲情、無理なく演じていました。もっと活発でエネルギーに満ちた役が多かっただけに、ごく自然なキャラ作りは素晴らしい。

 

次点

稲森いずみ(夫婦が壊れる時)熱演でした。モデル出身の女優ってとても多くて、彼女くらいになるとモデルだった時を知らない人が多いと思います。モデルがやりたくてやっていたのか、女優になるための架け橋としてやっていたのかは人それぞれだと思いますが、ある程度歳をとって芝居が安定した方の一人です。きちんとした取り組みと素敵な生き方をされているのだと思います。

トリンドル玲奈 (月読くんの禁断お夜食、私がヒモを飼うなんて)

純粋な日本人ではない風貌が個性的であり、喋り方と口に癖があり、それが可愛らしい個性を作っている人なので、脇役では使いにくいのかもしれない。と思わせるほど、主演の多い女優です。

 

主演男優賞  福山雅治

     (ラストマンー全盲の捜査官ー)

 

全盲の人を演じる時に、普通こうはやらないと思う。が、そもそも全盲のFBI捜査官という設定なので、優れた捜査のできる刑事でなければならない。その時に編み出した福山雅治流、全盲の人の作りは、大した物だと思わされた。こんなのあるはずないじゃない。という大前提の上に、あっても良いかもと思わせるリアルさと、初志貫徹された統一感。そして彼がやるので格好良さも残している。驚かされました。そしてこういう人がいてもおかしくないと思わせました。

 

次点

桐谷健太 (ケイジとケンジ、時々ハンジ)

前回も書いたと思いますが、これは彼のためのドラマです。桐谷健太にとってこれ以上はない最高の役所だと思う。あんなに暑くて妹想いの刑事が素敵に見えるのが彼の個性と魅力ですね。

山田裕貴 (ペンディングトレイン-8時23分、明日君と)

とても素敵な気になる役者なのに、いつも次点なのは、今後に大きな期待があるからです。訴えるものがあって、目が離せませんでした。

 

助演女優賞  武田玲奈 

      (あなたがしてくれなくても)

 

武田玲奈ならではの役で、こんな女の子いたらいいのに…と思わせる。嫌われても仕方ないような性格なのだけれど、実は先輩想いの、物事をよく観察してはっきりものを言うキャラクターは、このちょっと暗くなりがちなドラマの中で救いになっていました。

 

次点

柴田理恵 (グランマの憂鬱)

テレビで初めて柴田理恵の芝居を良いと思えました。田舎の冴えない叔母さんが「推し」を持ち、その推しに対しての優しさが溢れていた。「推し」を持つことで生き生きとされている高齢者の方もいると思うし、良いことだなって思える左近です。

吉瀬美智子(ケイジとケンジ、時々ハンジ)

外見のインパクトと、歯切れが悪く個性的な喋りと、芝居が上手いわけではないのに合う役(この人でなければと思わせる役)の多い人です。そしてこの頭の切れる女性もハマり役でした。少し抜けているところが抜群でした。

山下美月(弁護士ソドム)

やっと顔を覚えた程度なんですけど、綺麗に変身すると華やかさもあり、遠慮のない芝居をする人ですね。

長井短(ケイジとケンジ、時々ハンジ)

前半は、まったく魅力的ではなかったのですが、途中から少し自由になって、刑事に見えてきました。いつも注目している役者なので。

 

助演男優賞  北村有起哉

      (ケイジとケンジ、時々ハンジ)

 

前回のドラマから、基本的にこの役だけを入れ替えて作られたseason2。やりにくかったのではないかと推測するけれど、ちょっと情けない、でもそこが色気の頭の良いケンジ役を作り上げていました。

 

次点

川村壱馬(日曜の夜ぐらいは…)

顔もいいけど、優しそうで、心安らげる美しい男性でした。演技の方はよくわかりません。

横山裕(コタローは一人暮らし)

この役、とても魅力的です。

 

気になる役者

新原泰佑(グランマの憂鬱)

顔が整った人は時として芝居中にがっかりさせられるのですが、彼はなかなかのイケメンでした。

北里琉(ケイジとケンジ、時々ハンジ)

余計な芝居をしない、個性的な若いインパクトのある女優

榊原るみ(グランマの憂鬱)

こんなところに書いてごめんなさい。いつも新人とか私が初めてみた人を並べているのに。久しぶりに拝見した榊原るみさんは、とっても可愛らしいお婆さんになっていて。こんな可愛らしく歳を取りたいものだと思わせました。

前山くうが(僕らの食卓)

またまた演技だか、そのままいるだけなのか、よくわからない子役が出てきました。

安藤聖(夫婦が壊れるとき)

綺麗な人です。なんていうのかな、平凡な美しさがあり、目に力があり、肌が綺麗で目を惹きます。

宮本琉成(夫婦が壊れるとき)

芝居出来ないんですけど、とても魅力のある子でした。

八木勇征(ホスト相続しちゃいました)

最初は、この男なんだろう?と引いていたのですが、途中から美しく見えてきました。っていうか、やはり化粧をしていない時の方が素敵です。

 

脚本賞  福田靖 

      (ケイジとケンジ、時々ハンジ)

 

今回声をあげて笑ったドラマは、福田靖のこのドラマだけです。とても好きです。役者が全員ハマっていたのも、キャスティングだけの力ではなく、間違いなく脚本の力だと思います。役者がみんな魅力的に見えました。それが脚本家の力です。

 

次点

金子ありさ (ペンディングトレイン)

正直、こんな話なので、とっても良かったわけではないのですが、金子ありさだから、大きな矛盾を起こさずに、この話を最後まで持っていけたのだと思うのです。集団芝居なので、どうしてもキャラの作り方が突飛だったりステレオタイプだったり(他の役との差別化のため)したし、みんなを描かなければならない大変さも想像を絶します。

 

下記2つは、数人の脚本家が列記されているため、どなたの力なのか書くことが出来ません。

(あなたがしてくれなくても) 

微妙な心の動きを描き、時としてセリフにドキッとさせられる。何度か素晴らしいセリフを堪能しました。 そういうドキッとさせられるセリフがもしかしたら原作から来ているのかもしれない。そして素晴らしかった回とそうでもない回があったのは、数人の脚本家で書いているからでしょうかね。ただ、4人の男女をバランスよく描き、それぞれの言い分が伝わり、瑛太演じる男が、(ダメ男だなぁ)と感じつつも、彼の心もよく描けているので仕方ないと思ってしまうこともある。男女が、それぞれの気持ちの持ちようについて考えさせられる機会があったのではないかと思います。

(グランマの憂鬱) 

こちらも同じです。セリフの素晴らしいいいドラマの回が数回ありましたが、原作が漫画だし、脚本家が数人いるので、誰が素晴らしいのかは分かりませんでした。

 

衣装について 賞は、ありません。弁護士ソドムの衣装はちょっといいなと思った時もあったけれど。それよりも衣装が良くないと思わされたのは、「Dr.チョコレート」です。ゆいちゃんの赤いワンピースは可愛いけれど、他の人たちの衣装が、時々とっても変。同じシーンに登場している2人の女性の衣装が両方ともやけにフリフリだったり、やけにしわくちゃだったり。

 

メイクについて

天海祐希は、その派手な美しさのせいか、こうやってドラマの中で変身することが多い。(合理的にあり得ない)そして美しく変わるその絵を楽しんでいるように見える。今回も前半はかなり派手にチェンジしていて、誰が楽しんでいるのかは分からないけれど、楽しんでいた。しかし、天海祐希の変身よりは、山下美月の変身(弁護士ソドム)の方が派手さはないけど冴えていた。元がそれほど個性的ではないからかもしれないが、自然に別人になったメイクチェンジは好きである。

 

美術について

弁護士ソドムの小田切渉の実家、またあの家だ。

2階建のマンションも同じロケセットを何度か見るようになっている。都合はあるでしょうが、ロケセットを使うにしても、もう少しバラエティに富んでいるとか、撮影の角度を工夫して、別の家に見せて欲しいとは思うのです。時として、あるドラマで使った時のインパクトが強すぎて、そのセットを見た途端、そのイメージを思い出してしまう。例えば、小田切渉の実家のあのロケセットの家は、以前見たドラマで庭に死体を埋めていたので、あの家を見るとあそこに死体が埋まっているように感じてしまったりしている私です。

 

キャスティング賞

     (ケイジとケンジ、時々ハンジ) 

 

東出昌大がいなくなった以外は、前回と同じキャスティングなのでしょうか? 性格には覚えていませんが、キャスティングのバランスは素晴らしいと思います。ケンジグループ、ハンジの二人? ただ、どうしても気になるのが、伊藤淳史。どうしても警察署長に見えない。そんなこと言ったら、若い磯村勇斗が警部補でいいのか?と思うけど、こちらは時間の経過とともになんとなく見えてくる。そして女性二人が、最初は遊んでいるようにしか見えなかった。長井短は、途中から刑事っぽさが出てきたけれど、岡崎紗絵は、最後まで刑事にはならなかった。彼女のかわい子ぶりっ子の芝居はちょっと辛い。

 

演出賞  源孝志 (グレースの履歴)

 

原作と脚本も担当しているので、それこそご自分の好きなように作ることが出来たのではないでしょうか? 映像は美しく、衝撃的なシーンもあり、静かな時の流れと相まって、個性的な作品に仕上がっていました。

 

作品賞  グレースの履歴 (NHK)

 

悩みましたが、この作品にしました。次点の3作品は、それぞれ楽しめましたが、決め手に欠けた。それに比べるとこのドラマは、独自性があり、記憶に残る。

このドラマでは時間がゆったりと流れる。ドラマには多少無駄な時間があったほうが、見ている方はイマジネーションを働かせて楽しめる。旅をするドラマだから、無駄な時間はあった方がいい。行く先々で、それなりの俳優が登場する。一話完結でもなく、ずっと続けて出てくるわけでもなく、その不安定なゲストのバランスがいい。ただただ、淡々と話を繋ぎ、ドラマチックでない描き方が良い。内容に、事故死した妻が隠していた数々の出来事が存在するので、ドラマチックに描く必要がない。

 

次点

あなたがしてくれなくても

単なる不倫ドラマではなく、セックスレスを問題視したドラマであるけれど、男女のそれぞれの気持ちがよく描かれていて、ラブストーリでもあり、特に途中からは楽しめました。ただ、最終回はいただけなかった。吉野夫婦が元に戻ることも、子ども問題が解決していない。新名夫婦は別れても何も問題がないので、良い友人になれそうだけれど、でも珈琲屋で4人集まった時の状態もちょっと無理。そういった、展開の部分でちょっと気になることはあったけれど、心の動き、微妙なやり取り、セリフのインパクトはありました。役者もみんな魅力的でした。

ケイジとケンジ、時々ハンジ 前回よりもよくしたことに拍手。

ラストマン

 

その他のドラマにひとこと

【風間公親ー教場0ー】 初めてやった時のスペシャルドラマは見たけれど、次は見ていません。それが今回連ドラになった。つまりこの年齢の木村拓哉が、ある意味長い人生をかけて取り組んでいる役が、この風間公親である。こんな陰気な役やりたくないよね。と言いたい。役作りもさして難しくないし。つまらないだろうなーと思いながら、これはいつまで続くんだろうって感じ。ゲストが変わってもそもそものドラマが暗いから、そうそう雰囲気は変わらない。当初、ゲストが2話ずつ変わるのか…と、ゲスト主役に人気の俳優を迎えて華やかにして視聴率も取る作戦かと思ったら、北村匠海あたりから、その定期的なゲストの登場パターンに変化があり、これはさすが君塚良一って感じだった。でももうシリーズ化しなくていいと思う。陰気なドラマ。

【それってパクリじゃないですか?】 毎回のようにある、元気な若い女性の頑張るドラマ。そして、こういうドラマでヒットも飛ばす芳根京子主演。なのに、失敗したのは何故だろう? 重岡大毅は良かったし、ともさかりえは、いつも外さない。なのに、面白くなかった。

【私のお嫁くん】 連ドラでずーっとずーっと主演を張り続ける波瑠ですが、最近仕事の出来る上司役が続いていて、それがどうにも性格が悪そうで耐えられない。なんだろう、この不快感。

【Dr.チョコレート】 つまらないドラマでした。アイデア倒れというのでしょう。6人の同僚が個性的で魅力的であるはずが、それなりの役者なのに、いつになく魅力がない。つまらないのに最後まで見続けた自分に拍手です。 小学生の女の子が医者として優秀なのは、手術の技術だけにしたら良かったのでは?手が小さいから大人には出来ない手術ができるとか。医者としての知識、診断力などは、ティーチャーがやればもっといい感じになったと思う。役者が素敵に見えないのは、芝居が下手か、役に合っていないのです。でも上手い役者は合っていない役でもそこそこには成立させます。このドラマでかなり辛かった人と、魅力的ではなかったけれどそれなりにこなしていた役者と見極められます。

 最近、こういう合言葉を言うドラマが結構ある。医者のドラマが多いかしら? 思い出すところでは「朝顔」「Get Ready!」今回は「命はひとつ、誰にも平等にね」このセリフを言うためだけにあるドラマ?そして、このセリフを楽しみにしている人が観客の中にいるのでしょうか?

【隣の男はよく食べる】 菊池風磨、全く役に合っていないと思います。とにかく格好良くない。口に力が入る癖がある人で、こういった食べる番組にはどうだろう? これは格好良い若い男性の役では? 思い出してみると倉科カナも、これまでで最も美しくなかった。彼氏が年下で悩む役だからOK?

【僕らの食卓】 脚本がひどい。話の展開もひどい。主演の役者は、それなりにキャラを作って話を成立させているのだけれど、お金がないの? 動物園に行こうとプランすると雨が降って中止になり、家でお弁当食べる。何か企画すると誰かが具合が悪くなって中止になってお見舞いに行く。ロケに行く制作費がないのかと心配になりました。

【日曜の夜ぐらいは…】(最終回を見る前でごめんなさい) 岡田惠和脚本…。本当に最近ダメですね。大好きな脚本家の一人ですが、やはり偉くなって周囲が意見を言わないか言えないか言わさないか。好きな人だけ登場させて言いたいことを言わせていると、ちょっと吐き気がする時がある。ただ、時々めちゃくちゃ素敵な台詞も勿論あります。

 そもそも、この女の子3人は親友にはならないと思う。んで、美しいことばかり並べるし、5人いたら5人に同レベルでセリフを振るから、長く感じさせる。登場人物がみんないい人過ぎる。かと思えば、悪い奴は悪過ぎる。救いようがない。そして、若葉が会社を辞める時の言葉が酷過ぎる汚なすぎる。ちょっとあり得ない。辞める時にそれまでの不満を全部言って辞めるというのは良いと思います。ただ、言葉が汚い。本当に岡田恵和でしょうか? 

【ホスト相続しちゃいました】 三浦翔平のどこから見ても格好いい容姿のお陰で、他のホストが単に個性的なだけでも、まあ、ありかな?とは思えたけれど、メインでないホストたち(エキストラレベル)には、もう少し綺麗な男の子揃えて欲しかったな。

【夫婦が壊れるとき】 原作が洋物だからちょっと日本のドラマから外れた派手さがあり、感情の表現も派手。ま、こういうドラマもあっていいなと思います。稲森いずみが大主演で頑張っていたし、若い頃大好きだった吉沢悠が、別の意味で素敵になっているし。私は楽しみました。

【ペンディングトレイン】 大変壮大なドラマでした。集団劇のようにしたかったのかなぁ、タイトルバックの車両の中から外を見る写真。最終回までずーっと使うにはちょっと辛い。集団劇にするには、5号車で生き残った人数が多すぎるので難しい。久しぶりに見た古川琴音は、上手だけどちょっと芝居がうるさい。藤原丈一郎は、芝居が上手じゃない上にうるさい。駅員役の村田秀亮も芝居がうるさい。いつもは気にならない大西礼芳も松雪泰子もうるさい。こういう状況だから大騒ぎして芝居がうるさくなっているとも言えるが、芝居がうるさいのは、やはりうまくいっていないのだと思う。杉本哲太は、こういううるさい役を時々やるせいか、それほど気にはならない。かなりクレイジーな男だったし。そして主演3人と井之脇海は、うるさくない。まさか主演3人を引き立てるために周囲の役をうるさく演出したわけでもないのだろうが…。無理の多い(例えば畑野が6号車の人たちに追われたり軟禁されたり)ストーリー展開もこの話を盛り上げるために仕方がなかったか…。

【弁護士ソドム】 デビュー当時からずーっと格好いいと話題の福士蒼汰。今回初めて、格好いいの一端を理解することが出来ました。芝居が上手くないとどうしても格好良く見えない性分なもので。目を細めるパターン芝居も減ったし、何よりも黒いスーツが似合う大人の男になっていた。ちょっと悪い役の方が合っているという方向に行っていますよね、最近。手が綺麗だし、ある種のパターン芝居も様になっている。前半の本性を見せない冷たい時期の方が格好良かったので、やはりそっち方向ですね。背が高くで、間近で見たら恐ろしく格好良いのだということは分かります。