努力、根性、そして、頑張って!
私が子どもの頃は、大人気だった単語たちが、最近は嫌われたり、言ってはいけない場面の多い言葉になってしまった。
そういえば、子どもの頃、観光地のお土産売り場には、こういった言葉が書かれた商品がたーくさん並んでいた。最近は、どんな単語が書かれているのだろう?
ある時期から、頑張ることが格好良くなくなった。
仕事でも遊びでも頑張らない方が洒落ているようだ。
確かに、日本人は働きすぎだと思ってきた。
しかし、高度経済成長期の日本人は、頑張って働くことで、この国を経済大国に押し上げた。
最近は、仕事よりも遊ぶこととか、家族と過ごす時間を大切にするような風潮にはあるけれど、
それで果たして、日本人は以前よりも豊かな心を持って幸せになっているのだろうか?
どこで比較したら良いのか分からないから、私はこの答えは持っていない。
ただ、私の年代では、
やはり働かないと生き生きと暮らしていけないと信じきっている人が多い。
そして、多くの男性は、仕事がなくなると暇そうだ。
若くてバリバリ働いている時に同時進行して趣味とか遊びとかやっていないと、いざ引退して時間ができたからと言っても何もすることがないのだ。
私の場合、ある時から頑張らなくなった。
正確には頑張れなくなった。
この違いは大きい。
若い頃のようには頑張ることが出来ない。
頑張ると後で歪みがくる。
ということで頑張らない。
19歳のあの時、29歳のあの時、41歳のあの時、
とても忙しく活躍していた時があった。
あの時の私は、間違いなく、とても頑張っていた。
今では想像も出来ないほど頑張っていた。
そんな過去の自分のことを想う時、あの時の頑張っている自分を見てみたいと思う。
そして褒めてあげたいと思う。
「頑張る」とは、私にとっては、今もとても素敵なことで、
若者やアスリートが頑張っている姿を見るのは、この上もなく素晴らしい時である。