「自分に自信がないんです」
そのことが原因で、落ち込んだり、次のステップに行けなかったり、外に出にくくなる人がいるようだ。
根拠のない過度な自信を持っている人よりも、
自信なんかない方がいいですよ。
自信のない人の方が、自信満々の人よりもいい点は多々あります。
第一に、自信を持てない人の方が他人に優しい。
例えば、ここに同居している2人がいる。
一人(A)は綺麗好きで部屋を片付け、掃除をして、きちんとした部屋をキープしている。
もう一人(B)は、部屋をきちんと片付けることが出来ず、いつもなんとなく散らかっている。
この二人が口喧嘩をする。
A「部屋が散らかっている」
B「この方が落ち着くんだよね」
A「一緒に暮らしているんだから、掃除してよ!」
こうした意見の違いが起きた時、世の中ではまずAの人が正しいと判断する。
でも、BにはBの部屋の片付け方があり、それなりにどこに何があるのか分かっていたりすることもある。
そして、こういう関係性の場合、なぜかAは、自信のある人である。
きちんとしているから、だと思う。
二人の言い分はずーっと食い違い、大喧嘩になるとお互いに罵り合う結果になる。
ただ、ひとつだけ大きな違いがあるのだ。
互いの悪いところを罵り合っている時、
Aは、いつも正当性を強く主張するのに対して、
Bは、いつも少しだけ罪悪感を感じながら相手を責めている。
これは大きいと思う。
罪悪感を持っているだけ、Bの方が優しい。
世の中全員がAのような人ばかりだったら、窮屈ですよね。
「正しいことは、遠慮がちに言う」
これを心がけないと、人は他人を無意識に傷つけることになる。