「ただより高いものはない」という慣用句があります。

 

私の田舎暮らしは、本当は自給自足の生活をしたかった。

でも、電気や水道など、自給自足にするためには、体力が必要。

ということで、都合よく、少しだけ自給、

そして、倹約生活。

 

さて、この季節は、山菜真っ盛り。

今年になって我が庭で収穫した山菜は、ふきのとう、行者ニンニク、タラの芽、こごみ

そして、これから、コシアブラ、山ウドという、最高に美味の山菜シーズンがやってくる。

 

タラの芽の木は着々と増えているけれど、

それでも、一度にちょうどよく収穫できるわけではない。

タラの芽を4、5個収穫して、天ぷらにしようかなーという日は、

その後、庭をウロウロ、

他に天ぷらにできそうな葉っぱを探す。

 

よもぎ、スギナ、タンポポ、など…

 

タラの芽も、こごみも、これから毎日少しずつ採れる。

庭を歩くと、おかずが採れる。

 

近年貧富の差が激しく、都会で食べるものにも困窮している人の話をニュースで聞く。

何故か、昔から、困窮している人は都会に住んでいる。

都会の方が仕事があると思うからだろうか?

そして、都会にはドーナツ現象が起こる。

 

配給の食事に列をなす人たちの話を聞きながら、

田舎に来ればいいのに…っていつも思う。

田舎に来れば、道を歩くと山菜にぶつかる。

山菜がない季節でも、ちょっとお手伝いすれば野菜にありつける。

つまり食べることには苦労しない。

 

私の住む寒冷地は、冬になると厳しい暮らしになるけれど、

普通の田舎ならば、例えば、移住推進で、古民家を無料で貸し出してくれる地域もある。

ご近所さんとお付き合いすれば、野菜など食べ物をたくさんいただける。

最低限、光熱費だけは稼がなければならないけれど…。

 

だから、光熱費は値上がりしてはいけないのだ!

全ての人が、安心して暮らしていけるために、

絶対に出ていく出費、そこが高くなると立ち行かない人が増える。

 

今日もスーパーに行ってきた。

何もかも高くなっていて、安易に手が出せない。

「高い!」「高い!」と驚きの声を何度も発してしまった。

 

お金を掛けない食卓に、昨日はこごみのおひたしが載った。

ただで、一品増えたことの喜びは、

田舎で味わえる幸せのひとつである。