友人と知床の旅に行く予定が、コロナでのびのびになり、

今年こそと思っている。

でも、コロナで丸3年籠っている間に年も取り、

どんどん遠出が億劫になっている。

 

しかし一番の理由は、愛猫だ。

 

そもそも若い頃、年に2回は海外に遊びに行っていた私が、

年1回に減り、

仕事以外ではほとんど長期で旅行に行かなくなったのは猫を飼ったから。

その時飼っていた猫は、あまり人になれない子で、留守番できて、気持ち的には楽だったのに、そうなってしまった。

そして、3年前、コロナ禍に来た猫からは、もうちょっと離れられなくなっている。

 

良い季節に北海道旅行に行くためには、そろそろ予定を立てなければ…

と思いつつ、連絡するのが遅くなったのは、ひとえにその愛猫のせい。

毎日横でスヤスヤと眠る於市の方を見ていると、

「この仔を置いて遠出なんてあり得ない。もう一生どこにも出かけなくてもいいや」

という気になってしまう。

これは、まずい。

 

若い人は猫を飼わない方がいい。

特に一人暮らしの若い人は、絶対に猫を飼ってはダメ!

可愛すぎて、どんどん出不精になる。

それは、年を取ってからでいいのだと思う。

 

さて、そんなことを言っていても仕方がないので友人に連絡を取ると、

あれよあれよと、北海道旅行のプランニングが進み始めた。

そしたら、俄然、旅行ムードになってきた!

具体的になってくると、ワクワク感が湧き上がってくる。

そう、旅行はプランニングしている時が、めちゃくちゃ楽しいのだった。

ワクワクしながら、メールのやり取りをしながら、

横で眠る於市の顔を見ても、昨日までほど「この子を残して…」という哀愁は感じない。

私の心はあっという間に、於市の方から北海道に飛んでしまった。

 

それでも長期旅はこれが最後になるのではないかと思うほど猫と離れがたい。

困ったものだ。