成年年齢が18歳に引き下げられた。
確かに肉体的には、以前よりも成長が早く大人に見えるが、
中身の方はどうなのだろう?
そして当事者たちは、以前よりも早く成年になることをどう感じているのだろう?
そもそも人はいつ大人になるのだろう?
誰でもそれなりに外見は歳をとり、周囲の人たちからは大人として扱われる。
でも、当の本人は、つまり中身は、いつ大人になるのだろう?
あくまでも見た目で判断され、
周囲の人々は見た目で、その人を大人か子どもか(必要ならば)を決め対応する。
でも…
もしかしたら、親になる人は、
親になった日に大人になるのかもしれない。
子どもの手前?ならざるを得ないから。
しかし、親になれなかった私には、大人になるきっかけがなかった。
それなりに歳をとった私の意見は、
「人の心は、子どもの頃から、変わらない」である。
鏡に映る私の顔は、子どもの頃だったら、すごーい年上の大人の人。
でも髪はボサボサだし、化粧もしていない、ただの人。
そう、ただの人。
私は結構ちゃんとしていて、分別のある人間だと思っているけれど、
自分を総称して、自信を持って、大人だとは言えない。
だから、18歳の人も心配しないで、
40歳の人も、60歳の人も、
(90歳になるとある意味本当に子どもに返っていってしまう)
あなたから見たら大人かもしれないけれど、本人は結構大人ではなかったりする。
私は、自分で責任を取れる自由を得た時に大人になるのだとずっと思っていて、
それは18歳の時に成し遂げた。
当時は、大人になりたいと言う(自立したいという)気持ちが強かったのだと思う。
でも、心の中にはずーっと子どもの心を持ち続け、
以前よりも遥かに、子どもらしい自由を満喫できていると思う。
大人になんてなりたくなければならなくていい。と言いたい。
「私は大人です」は、単に社会で生きていくための方便になっている。
仕事の時だけ大人のふりをしてやり過ごし、
普段はいつまでも子どもの心で日々の時間を愉しめた方がいい。
そう、思っている。