いつ頃からだろう? [フードロス]という言葉を聞くようになった。
そして、最近は[フードロスを削減しよう]という言葉をしょっちゅう耳にする。
当初、フードロスって何だろう?って思った。
飲食店や食品の小売店での売れ残りの商品を廃棄すること?
身近な所では、コンビニの賞味期限切れのおにぎりは何処へ行くのか?っていう話?
何だろう?と感じたのは、私の暮らしの中で[フードロス]があまり起きていなかったから。
その理由は、冷蔵庫の中のものを使い切るように心がけているし、作った料理は残さず食べるし、何よりも私は[賞味期限]という、食品に書かれた日付をあまり気にしない。
もちろん、なるだけその期日内に消費しようと思ってはいるけれど、食べきれないことや、うっかりしてしまうことは、誰でもあるものです。
そんな時は、開けてみて、まず匂いをかいで、それで分からなければ、ちょっとだけ味見してみて、大丈夫なら消費している。
そもそも[賞味期限]という明記が、あらゆる食品に書かれるようになったのは、いつからなのだろう?
少なくとも、私が子どもの頃にはそういった表記はなく、
親たちは、当たり前に牛乳の匂いを嗅いでチェックしていた気がする。
ロスが出ないように暮らしてきたのだと自負している私にも、
最近、少しずつ食品を捨てることが発生している。
それは、家族の消費量が減りつつあるのに、私の作る量が、うまく合わせられず、ちょっと作り過ぎてしまったおかずが、時々捨てられてしまうこと。
それと、脳の老化で、買ったことを忘れ、常識外の賞味期限切れの商品が時々どこかから現れること。
先日は、封を切っていないホットケーキミックスが出てきて、その賞味期限が2020年だった。小麦粉等が入っているので、さすがにこれは怖いので破棄することになった。
が、食品を破棄すると、本当に心が痛む。
そもそも、何でもモノを捨てることに罪悪感を感じるのだ、私は。
だから必要な分だけ購入する。購入したものは、何としても、頑張って、使い切る、食べる!
ご飯粒は一粒たりとも残さない。
醤油差しには、使うだけの醤油を入れるので、皿に醤油が残っていることはない。
そんなことを知らず知らずのうちに、きっと子どもの頃、親に教育されて身についていることが、ラッキーだったのだと思う。
そして、年と共に、食べられなくなったり、頭がぼんやりしていて、冷蔵庫の奥からいたんだ食材が出てきて唖然としたり、その程度の食品の廃棄は、許して頂きたい!と思い始めた年齢に差し掛かったら、世の中が[フードロス削減!]と声高らかに言い出した。という印象なのだ。
コンビニで賞味期限切れのおにぎりを捨ててしまうという話を随分前に聞いた。(その後、対策は色々取られていると思う)
コンビニでバイトする若者に、「それは貰えないの?」と聞いたことがある。
大きな企業だからなのか、従業員にあげることは許されていない、らしい。
私が高校生の頃、家の側のパン屋さんでバイトをしたことがある。
学校が終わってからのバイトだったので、夕方から閉店までバイトしていた。
パンのように保存期間の短い食品を、その日中に完売させることは、どの店にとっても心がけているものの、難しいことだと察する。
当然、毎日のように少しずつ売れ残りのパンがあった。
パンだけではなく、ケーキもあったような気がする。
そして、毎日ではなかったけれど、売れ残りのパンを貰って帰っていた。
チェーン店ではないし、当時は、食べ物を扱う店でバイトすることの特権のようなものだった。
今も、小さな店ではそういうことがあるのかしら?
そもそも賞味期限というのは、作った側が、食べることを保証している期間であって、
腐り始める日時ではない。
作った側は、それ以降は味が落ちるとか、いたむこともあるとか、つまり責任は取れませんよという日付だと私は理解している。
だから、それが過ぎている場合は、自分の責任において…、食べる。
ただ、フードロスを減らすためには、買いためておかず、
毎日、その日その日に食べるモノを買ってきた方が、新鮮なモノを食べられるし絶対に良いと思う。
しかし、田舎暮らしの、若くない私には、毎日スーパーに行くイメージは、もう、ない。
家族の消費量が減った分、
私の食欲が圧倒的に落ちてきた分、
少し今までよりも良いモノ、美味しいモノを、ちょこっとだけ頂く。
そういう風に我が家の食生活を変えていこうと、この一年位真剣に心がけているところだ。