2022年冬ドラマ (1月から3月に放映されたテレビドラマ)

 

 

今回チェックしたドラマは【恋せぬふたり/ ミステリと言う勿れ/ ドクターホワイト/ ユーチューバーに娘はやらん!/ ファイトソング/ ムチャブリ!わたしが社長になるなんて/ ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○/ ケイ✖️ヤク/  真夜中にハロー!/ となりのチカラ/  しもべえ/  愛しい嘘~優しい闇~/  妻、小学生になる/  シジュウカラ/  おいハンサム!!/  逃亡医F/  もしも、イケメンだけの高校があったら/  鹿楓堂よついろ日和/  生きて、ふたたび/  鎌倉殿の13人/  真犯人フラグ真相編/  DCU/  スナックキズツキ(計23作品)(鎌倉殿の13人は対象外)】

 

 ドラマの傾向としては、なんだか感情の分からない人が増えている。好きが分からない。または、感情を表情に出すことができない人が増えている。そんな登場人物が随所にいました。これが今の社会現象でしょうか? 

 相変わらず、原作が漫画のものに、職業漫画家が多い。世の中こんなに漫画家がいるの?っていう割合になってしまっている。  

 

 

 

2022冬   MYアカデミー賞

 

 

作品賞  おいハンサム!! (フジテレビ)

 

(次点:ファイトソング(TBS)  妻、小学生になる(TBS))

ファイトソングは、初回とラスト2回以外はとても素敵で、絶対この作品…って思っていたら、ラスト2回が残念な結果でした。

妻、小学生になるも素敵なドラマでしたが、憑依していたという流れと(←これは仕方ないのだろうけれど)やはり最後に1日だけお母さんが戻ってくると言う流れ、その1日の過ごし方が出来過ぎというか無理というかでした。

つまり終わり方はそのドラマの印象として重要ということです。

おいハンサム!! は、全体に面白く、最終の2回は最高でした。ドラマの中が結構バタバタとしていて、意図的に演出的にそういう作りなのだろうなあと思いつつも、少しバタバタ感が否めない。

 

 

主演女優賞 毎田暖乃  (妻、小学生になる)

 

この子がいなければ、この作品そのものが成立し得ない、素晴らしいキャスティングでした。

当初、体の小さい中学生が演じているのだろうと思っていたら、本当に小学生で、その開き直った存在感とでもいうのでしょうか、素晴らしかったです。逆に子どもに戻った時に作っている感が出てしまっていましたが、そちらは本物の小学生ということでOK

 

 

主演男優賞 間宮祥太朗  (ファイトソング)

 

この人は、とても明るい方のようですが、こういう影のある役の方がはまっています。

 

 

 

助演女優賞 藤原さくら   (ファイトソング)

 

今回は、素晴らしい助演女優賞候補が居並ぶ中、この子は凄いですよね。大好きな役者です。多分、心の中にたくさん蠢くものがあるんでしょう。どのセリフにも厚みがあります。テンポや音といった演技技術はもちろんのことです。人との距離感がいいですね。

 

(次点:佐久間由依 武田玲奈 MEGUMI (おいハンサム!!) 上戸彩(となりのチカラ))

 

 

 

助演男優賞  宮崎吐夢(シジュウカラ)

 

こちらも今回は素晴らしい助演男優賞候補ばかりで非常に悩みました。なんかごく普通に嫌な夫という、対外的にはっきり文句は伝えられないものの、そこら辺にいる感じの嫌な夫役、素晴らしかったです。

 

(次点:高杉真宙(おいハンサム!!) 三浦優斗(愛しい嘘~優しい闇~))

 

 

 

気になる役者   當真あみ(妻、小学生になる) 田中俊介(妻、小学生になる)

         片山友希(ムチャブリ) 大倉空人(ムチャブリ)

         高橋文哉(ドクターホワイト) 林晃平(その日のまえに)

 

実は、この中に、前回気になる役者に書いた人が2人もいました! ずっとドラマを見ていて、最後に名前を調べるまで同一人物とは気づかなかったのです。やっぱり素敵だし、好きな役者さんなんだと感じます。そして、気づかないほど印象が変わっていたなんて、更に好きです。

 

 

 

脚本賞  該当なし 

 

(次点:岡田惠和(ファイトソング) 山口雅俊(おいハンサム!!)

 

タイトルバック賞   ファイトソング

 

主題歌賞  スタートライン (ファイトソング)

 

キャスティング賞  おいハンサム!!   

          妻、小学生になる

 

演出家賞  大九明子(シジュウカラ)

 

(次点:山口雅俊(おいハンサム!!))

 

 

ドラマの感想(敬称略)

 

【おいハンサム!!】

 主演の吉田鋼太郎は、小劇場で活躍されている時に大好きな役者さんでしたが、映像ではちょっと芝居(存在?)がうるさすぎる。と残念に感じていたのですが、今回は魅力的な女優を4人家族に従え、バランスの良い役でした。

 キャスティングが素晴らしかった。長女を演じた木南晴夏は、空気を埋められる役者です。セリフに厚みがある。次女佐久間由衣は、スタイルだけかと思ったら、彼女らしさのままこんなに自由に面白く演じられるなんて感動です。3女武田玲奈は、色っぽい女優さんで、今回も若さと色気が微妙にバランスしていました。他の役者も素晴らしく見える人が多く、これは脚本の力だと思います。例えば、高杉真宙、今までのなんだか可愛らしい爽やかな年下の男の子のイメージと違って、微妙に気持ち悪い男を素晴らしく演じていました。

 時々脈絡もなく挟まれるシーン。父親と三姉妹の同時進行している日常を描くためには、その脈絡を書いていると時間を使い過ぎるのかと思います。だから、単に差し込まれても、その後に生かされている限り、良い編集だと思いました。しかし、時々、あのシーンは必要だったのだろうか?と思うことも。原作で面白かったところを捨てきれなかったのか?使いきれなかったのか?

 分かりやすいところでは、隣の主婦(今HPチェックしたら藤田朋子の名前がないのだけれどどういうことでしょうか?)が毎週1シーン出てくるのだけれど、あのシーンは、関わっている母親MEGUMIに効果を生んでいない。となると、面白いシーンでなければ意味がない。と感じた。面白くなるかなぁ?と期待してみてはいたけれど、笑えることはなかった。

 MEGUMIが毎朝見送る時に発する変な「いってらっしゃーい」はラストにきちんとオチがあったのにね。

 こんなに面白くて、サザエさんのようにずーっと続けられそうなドラマが8話で終わってしまって残念です。つまらないのに10話とか2クールとかやる番組と入れ替えていただきたい。

 色々考えさせられる内容が満載でした。

 

【ファイトソング】

 初回がつまらなくてどーしよーと思っていたら、2話からずーっと楽しみになり、ラスト2回は、いまひとつでした。岡田惠和脚本で期待し過ぎたかなぁ? 

 今回も登場人物が問題を抱えているので、ハッピーエンドのラブストーリーというのは最初から予測ができました。それが分かっていて見た最終2話だったからかなぁ? それにしても芦田が花枝に伝えたいことをみんなの前でやるっていうのは、やっぱりいただけない。慎吾が花枝に打ち明けた時の花枝の台詞も嫌だった。でも、それ以外は、さすが岡田惠和、セリフが時々とっても素敵でした。少したっぷりすぎるキライはあるけれど、最近。

 間宮祥太朗は、こういう影のある役の方があっていますね。それで後半性格がストレートになったくだりからあまり素敵に見えなくなってしまったのかなぁ?

 とにかく、ラブストーリー好きの私は、2話から最終話の2年後の話以前まではとっても楽しく拝見させてもらえてハッピーだったわけです。何が問題なのか、心の中のモヤモヤが全く説明できないほどに楽しんだわけです。やっぱり私の期待し過ぎが問題なのかなぁ? 2年後に行く前までは、絶対にこれが作品賞だったのだけど……。

 

【ムチャブリ!わたしが社長になるなんて】 

 とても面白いとか、次が楽しみとか、目が離せないとかではないけれど、TVドラマとしては十分に楽しめる作品でした。

 脚本:渡邊真子 話の展開が素晴らしいとかではないけれど、セリフの1つ1つに気を配っていることが感じられて好きです。最終2回は結構笑えたし、ラブストーリーとしては素敵なシーンがいくつかありました。

 山田真歩演じる深山という社員の言葉遣いが、3話あたりから突然変わったように感じたのは、私の聞き逃しとしても、語尾を捨てることに非常に違和感がありました。多分、これは脚本家が意図した通りに演じられていなかったのだと思います。語尾がきついからこそもっと丁寧に語尾を使わないとおかしなキャラになってしまいます。

 高畑充希の衣装がなかなか鮮烈で楽しみにしていました。そして髪型が格好良くて毎週チェックしていたのだけれど、高畑充希って頭の形が西洋人並みにめちゃくちゃ良いことに気づきました。

 どっちの男性と上手くいくの?っていうラブストーリーの展開が、最終的には、イケメンで仕事のできる年下男子が支えてくれるという、ある種理想の形になり、これってもしかして最近の白馬の王子?と感じさせられました。志尊淳が美し過ぎる。徹底的に2枚目を貫いて欲しい男優のひとりです。

 

【妻、小学生になる】

 アイデアが素晴らしいのは原作が漫画ならでは。それでは、これを単なる夢物語に終わらせずに感動させるためには…。当然、お母さんはいなくなるのだろうから(でも小学生の彼女に18歳になったら結婚しよう!っていうのは良かったなぁ)彼女が小学生の体を借りて戻ってきたことで、周囲の人たちが変わらなければならない。ダメダメだった父親と娘と弟が変わる。そして体を借りたマリカの母親も変われたことが良かった。

 けれど、最後に1日だけ戻ってくるところが出来過ぎというか…。

そもそも死んだはずの母親貴恵が戻ってくる。誰だって愛した人を亡くした人は、その人にもう一度でいいから会いたいと心の中で望んだことがあるはずだ。けれど、もしもその人と再会したら、再びあの辛い別れを経験しなければならないということ。それを更に更にもう一回やるか…。

 そして1日という期限付きの場合、何をするか。このドラマでは、貴恵の夢を叶えてあげることにするのだけれど、貴恵の夢が、MYレストランを持って美味しいものを作って喜んでもらうことだったとしても、結果として数時間で素敵なレストランを作り、彼女が働くという形になってしまうことが…どうにも納得できませんでした。

 森田望智が、やっと普通の役でいい役でレギュラー。田中俊介、當真あみ、そして毎田暖乃、楽しみな役者さんがたくさんキャスティングされていました。

 

 

 

さて、その他は、短めに

【ミステリという勿れ】初回素晴らしいセリフのやりとりだったので期待していたのに、次のバスジャックの話がサイテーの脚本で(登場人物に均等にその人の話を盛り込み喋らせるという最も長く感じさせてしまうやり方)そのあと、結構グロイ話もあり、つまらなくなった。最終回の手紙の謎を解くようなああいう話になると、普通の大学生らしくていいと思うのだけれど、それだけではドラマにならないのかしらん? それにしてもあの特急列車(新幹線?)の車窓を照明で飛ばしてしまった作戦はどうなんだろう? 確かに大阪から名古屋の景色をずーっと流してもうるさいけれど、もう少し窓の写り込みを少なく短くしてくれれば許される範囲なのかな? あの照明ではまるで現実世界の電車ではないみたいです。【ドクターホワイト】は浜辺美波を可愛く写しましょう大会でしょうか?彼女のファンが見ればいいドラマです【ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○】普通に面白いのに、楽しみでもなく、役者もそれなりに魅力的なのに、特に記憶にも残らない。TVドラマなんだから、このくらい楽に楽しめる範囲でいいんじゃない?って感じでした。でも瀬古凛々子の子役は、顔は似てないのに、すごーく似てて良かった。【愛しい嘘~優しい闇~】波瑠のキャラ変化していますよね。当初は、冴えない子でした。そして後輩を筆頭にめちゃくちゃ人に憎まれるキャラって、その人にも問題があると思うのだけれど、結局はモテキャラ?に変わっていた。演出ですかねぇ。キャラ(役作り)が極端すぎる。【真犯人フラグ】最初は、事件の被害者がネットによって加害者のように扱われるという社会性を持ったドラマに見えたのですが、途中からはグロいし、ごちゃごちゃだし、ただ煽っているだけだし、辛かったです。どうしてこんなドラマを2クール出来るのか、視聴率が取れているのか? 以前やはり2クールやってつまらなかった【あなたの番です】っていうドラマを彷彿とさせました。辛かったので、途中からテキトー見なので、細かく感想は書けないのですが、なんとなく、(なんとなくですが)演じている役者さんたちが毎週新しい台本を読むたびに「えーっ!」って驚いているような。出演者である役者を驚かせなくて良いです。例えば、田中哲司は、最初から自分が犯人だと分かって全てを演じていたのか?っていう疑問が…。それ分かっていないと役は演じられないですから。でも真相編で、十分に話の辻褄を合わせていた感じはしました。つまらなくても最後まで流し見していたのは、ひとえに一部の役者の力です。私は久しぶりに民放連ドラ出演の宮沢りえを見るためだけに最終回まで頑張りました。ふぅー、頑張りました、私。【となりのチカラ】一言で言うと、雑な作りのドラマでした。初回だったかな?横断歩道を渡るチカラの後ろに停車している車を編集で差し込む必要があったのだろうか?繋がらないのに。ナレーションが、あの猫ですって言ったと思うんだけど、チカラの心の声になったりする。つまりご都合主義。マンションの住人もただ個性だけでバラバラに集め、仲良しになるはずがない。その人たちの問題を解決したら、妻が突然の家出。家出に根拠がなさすぎる。認知症の症状もあまりにもご都合主義で忘れたり思い出したり。マンションのセットも、部屋の雰囲気をそれぞれ変えるのは美術の力だけれど、台所の流しの向きが変わるマンションはなんて。脚本、演出、遊川和彦のせいでしょうか? 遊川さんの脚本以前は好きだったのになぁ。気づけば【シジュウカラ】について何も書いていませんでした。不思議な空気感のあるドラマでした。演出が感じられる。ただ、実はまだ最終回を見られていないのです。