新年あけましておめでとうございます
今年は寒波のせいもあり、家の中で静かに新年を迎えました。
今日はお正月の話。
お節料理とかお雑煮とか、そういったメインの食事の他に、お正月になるといつも家にあり、出てくるものがあった。
我が家では、
お汁粉、干し柿、落花生、
どれも母親を思い出させる品々である。
私は千葉県育ちだ。
物心ついた時から47歳までの、殆ど(マイナス4年くらい)を千葉県で暮らした。
だから千葉県育ち。
そしてお正月には、母親が好きだった落花生がいつもあった。
私個人としては、特に美味しいと思うモノでも好きなモノでもなかった。
そして、千葉県産の落花生は高い、高すぎる。
ということで、殆ど買わなかったのだけれど、
今年のお正月は、生協で千葉県産の落花生を手に入れた。
お正月には、家に落花生があったのだ。
日本茶を入れて、テーブルいっぱいにクロスを広げ、落花生を広げ、
お茶を飲みながら会話しながら食べるモノだった。
母が好きだった落花生。
今年のお正月は落花生があった。
母を思い出しながら落花生を食べた。
取り立てて美味しいとも思わず、ただ殻をポンポンむいて、
ピーナッツを口の中に放り込む。
その度に母親のことを思った。
26年前に亡くなった母の顔は、朧げにしか出てこない。
そのほとんどは、写真に残っている母の表情になってしまっている気がする。
でも、久しぶりに目尻に涙が出てくるくらいには思い出すことができた。
お正月は、だんだんお正月らしくなくなってゆく。
家族がたくさん集う家だけがいまだにお正月らしさを残しているのではないかと思ったりする。
それでも、かすかだけれど、
子どもの頃に経験したお正月のカケラを拾うように、
みんなそれをなぞって、お正月を楽しんでいるのではないかと思う。
我が家のお正月は駅伝で始まり駅伝で終わる。
三ヶ日は何にもしないでくっちゃ駅伝くっちゃ駅伝そして寝る。
三ヶ日も今日で終わり、
明日からは普通の暮らしに戻すつもり。
その方が身体には良いに違いない。