今日もどこかで聖火リレーが行われている。
私が知っているのは、スタートした福島と、自分の県を走っていた時。
それ以外は、あまり耳に入ってこない。
有名人が、のきなみ聖火リレーを辞退したニュースを耳にしたことで、
そんなにたくさんの人が走ることになってたんだ…と知った次第。
そもそも東京オリンピックには反対だった。
当時東京都民だったので、堂々と反対していた。
反対理由は、なぜこの混雑した東京でやるのか?
復興オリンピックなら、福島か仙台あたりでやるべきではないのか?
震災でひどく傷ついた日本に本当に必要なのか?
他にもっとやるべきことがあるのではないのか?
そんなことだった。
当時、東京オリンピックに反対していた人たちの間では
まことしやかに、この2020東京が、1940年の再来になるのではないかと言われていた。
1940年に予定されていた東京オリンピックは、戦争の影響で中止された。
その後の戦争に向かっていた日本と、安倍政権のやっていたことが似ていると並べれた。
安倍政権がその数の力で通した法案の数々、
特定秘密保護法案
武器輸出三原則の撤廃
そして安保法案
この国が戦争に向かうことを可能にしていくように感じられた動きに
1940東京オリンピック中止と2020東京オリンピックを重ねて比較されていた。
そして2020TOKYOは、思わぬ伏兵によって延期させられた。
新型コロナウィルス covid-19
当時は東京オリンピックに反対だったが、こんなことを望んだわけではない。
何よりもオリンピックを目指しているアスリートの方々がどれほど辛いことか
想像を絶する。
今年も出来るのか分からない中、3月から聖火リレーがスタートした。
国民の意気を高めるために予定通りスタートすると言われた。
しかし、現実にスタートしたら、一部の県や自治体から聖火リレー辞退などのニュースを耳にする。
どこで盛り上がっているのか分からない。
そもそも盛り上がってはいけないと言われているのだし。
今日もアスリートたちは、東京オリンピックが開催されると信じて訓練を積み重ねている。
スポーツ観戦好きの私は、もしも純粋にオリンピックが開催されたら、
出来る限り家にいて、生で観戦を楽しみたい。
時差のない、自国のオリンピックは、どれほど楽しめるか。
海外の観客は来ないことになった。
この後、どれほどの国から参加できないと言う申し出があるのか恐ろしい。
悲しすぎる。
東日本大震災であれほど傷んだこの国が、
また東京オリンピックで傷ついているような気がしてならない。
COVID-19で苦しんでいるのは世界中だけれど、
それとぶつかった東京オリンピックで苦しんでいるのは日本だけだ。
なぜ、このタイミングでこんなことになったのだろうと考えてしまう。
私たちが何をしたのかと考えてしまう。
開催されたとしても、コロナに打ち勝った形では今年は出来ないことがもう分かっている。
それでも開催すると政府や東京は言っている。
国民の半数以上は、開催しないで欲しいと言っている。
スポーツ選手たちには是非活躍してもらいたい。
スポーツ観戦大好きの私は、世界のスポーツ大会を観戦して盛り上がりたい!
そう、なにも解決していない。
どうしたらいいのか誰も分からない。
どちらにしたらいいのかも分からない。
ただ…
なんだか、悲しい。
考えるたびに、悲しい気分になる。
それが2020TOKYOの今である。