以前、料理をゆっくり作ると身体に良い
という話をブログに書いたが、
それ以降、料理だけではなく、
家事全般、ゆっくりやると身体に良いように感じられるし、
何よりも楽しむことが(時々)できる。
私は家事と呼ばれるモノ全般嫌いな方ではない。
でも毎日家事と呼ばれる仕事が山ほどあると流石に愉しむことは出来ない。
これまでは、女性が家事をやるのが当たり前だった。
お仕事を引退してやることがなくなった時、
女性には家事が残る。
年をとって一番辛いのは、何もやることがなくなること。
つまり暇なことだ。
家事を担当していた女性は、忙しいけれど、お陰で元気に暮らしていけたのではないかと思うことがよくある。
さて、最近、家事だけではなく、どんなことでもゆっくりやることで楽しむことが可能になるということを知った。
やらなければならいことならば、なるだけ楽しみたい。
好きなことだけをやって生きていけるわけではないのだから。
夫を見ていて気がついたのだ。
彼は何をやるのも早い。
仕事ならばそれを優れていると言えるのかもしれないが、
観察していると、あまり楽しんでいるようには見えないのだ。
ゆっくりやること。
それが楽しむことの根幹なのだと知った。
スローライフである。
なぜなら、
早くやっている時は、今やっていることを「終わらせる」という意識になっている。
もっと悪い言い方をすると「片付ける」だ。
実際、家事の場合、「片付ける」ということが多いし、
「片付けている」感じがしょっちゅうする。
そして楽しくない。
そりゃそうだ。
終わらせることが目的の作業ならば、経過を楽しめるとは到底思えないから。
この間TVCMの台詞で
「楽しむ時間を持つために家事は早く片付けたい」
というのがあった。
趣味とか遊びとか、やりたいことのための時間を工面するのは簡単ではない。
しかし、
やらなければならない家事の時間をも、もしも楽しむことが出来たら素敵だと思う。
ということで、私は、今日はゆっくり掃除をする。
そしてゆっくり洗濯物をたたむ。
そして、それはずーっとは続かないから、
結局夕飯はパッパと作る。
普通の暮らしを愉しむことはなかなか難しい。