ドラマなどを見ていると、過去のあの時点で別の選択をしていたらどうなっていただろう?

とか、

実際に過去に戻って選択を変えて生き直してみたり、とかあるじゃないですか。

 

人は皆、過去の何かを後悔したり、もしもあの時こうしていたら私の人生はどう変わっていただろうかと想像したりする。

ものなのだろうか?

 

人生は、選択の連続だ。

ふたつにひとつ

ふたりにひとり

どちらかを選ばなければならないことがたくさんあり、

その選択で人生は大きく変わる。

に違いない。

 

でも、そんなドラマを見ながら考えるのだ。

私には戻ってやり直したい過去が見つからない。

後悔がないのだ。

 

そして、気づいた。

後悔がないのは、パーフェクトの人生だったということではなく、

単に私に選択権がなかったということなのだ。

あの時、こうだったら…と考えてみても、

その結果を選んだのは私ではなく、他の誰かだったり、社会情勢だったり、

つまり過去のその時点に戻ったとしても自分の意思で別の道に変えることが出来ない。

だから、後悔のしようがない。

これって、不幸なのか幸せなのか。

 

もちろん、何ひとつ私に選択権がなかったというわけでもないと思うのだ。

でも思い出せない。

 

私はかなり決断力のある方だと思う。

ふたつにひとつを選べと言われれば、

たいていは、即座に選ぶことが出来る。

そのあと変えたいと思うことがないわけではないが、多分少ない方だと思う。

だから人生の中でもしも重要な選択機があったとしても、

そこそこすんなり決められたのではないかと想像する。

そして、その時のことを思い出さない。

 

逆の言い方をすると、

もう決めてしまったら、とことん、それを良い方向に持っていく。

そういうところはあるような気がする。

 

私の望まない方向になってしまった時は、

それならば望む方向に行けた時には出来なかったことをあえてやるようにしてきた。

そして、当初望んだ方向のことは考えなくなったのかもしれない。

 

話は、ずれてきたが、

つまり後悔が多い人は、人生のそれぞれで、選択肢があったということ。

そして、自分でどちらでも選ぶことが出来たということ。

それは幸せなことのように聞こえるが、そうでもないのだろうか。

だから後悔してしまったりするのだろうか。

 

私は、ほとんどのことは必然だと思っている。

偶然のように起きたことも全て必然。

だから、自分で選んだことの全て、選ばなくて進んできた道も全て、必然。

それならば、必然を愉しむことを考えるしかないのだ。