先日安倍首相が、全国の小中学校に対して来週から春休みまでの休校を示唆した。
それまでツィッター上では、海外の国々で学校が休校になっているのに、
なぜ、日本は休みにしないのだという意見がたくさん出ていた。
そして今は、なんで学校だけ休みにするんだ!
子どもがいたら働けない人たちはどうするんだ!
と意見がたくさん出ている。
国や行政のトップがどんな施策をしても何処かから文句が出てくるのだ。
と感じたが、そんなことは当たり前のことで、問題はそこにはない。
学校は休みにするが、保育所と学童は休みにしない。という。
これは何?
つまり学校を休みにするということは、
新型コロナウィルスを子どもたちの間で蔓延させないことが第一目的ではないわけ?
目的は何?
目的はないのかもしれない。
場当たり的なのかもしれない。
全てをストップすることが出来ないから、
出来るところからとりあえずやっている。
(経済に響かず、政府周りの権力者から強い反発もなく、
何となく対策はしましたと見えるところだけ手をつけてみたけれど、
予想通り、反発があちこちから起こる。
でも、その反発は、政府にとって重要な周囲の権力者が少ないから、
まあいいとするか)みたいな?
確かに、今回のようなケースは、ここまで広がってしまうと対策は難しいに違いない。
本当は全てをストップしてしまえばいいように思うが、
経済的な損失が計り知れず出来なかったり、
全てとはいえ、病院関係者は休めないわけだ。
全てのことは繋がっているので、ひとつを止めても解決には至らない。
初動対応のミスと言ってしまえばそれまでだ。
でも、根本的な問題が見えた気がした。
れいわ新選組の大西つねきさんの古い映像を見てて以前気づいたのだ。
安倍政権はもちろんのこと、
これまでの日本の政府にはきちんとした指針、物差しが見えないのだ。
それが決定的に欠けているのだ。
安倍首相が「国民の命を守るために」と何度言っても、
そこにリアリティがないのは、ほとんどの国民が感じている。
北朝鮮の拉致被害者さえ、何十年経っても取り返せないのだから、
いままでも国民の命を第一に考えていないのはよくわかる。
大西つねきさんが言っているような、何が大切なのか、
それを総理大臣所信表明演説でしっかり物差しとして示し、
それ以降の政治が、きちんと物差しにのっとって優先順位が決められていけば、
(そりゃあ、どこかから小さな文句は出るが)
国民からあっちからもこっちからも、何をやろうがやるまいが、
文句が出てくることは減るだろう。
つまり分からないのだ。
政府が何をしようとしているのか?
策が本当にあるのか、ないのか?
分からないということは、非常に恐ろしい。
今の新型コロナウィルスも、分からないから恐ろしいのだ。
そして、今の日本の状況は、事実や真実が多く隠され、
正しく報道されないことが恐ろしいのだ。