年金の受給額が減って、年金だけでは生活できないとか、
若者は年金を払っても元が取れないとか、
100年後の年金は大丈夫?という議論が続いている。
その前に、根本的に変だな?と私が感じているのは、
年金は、国民年金保険(厚生年金保険)つまり保険なのだということ。
保険というのは、もしもの時のために入るものであり、
例えば、病気になると支払われる保険は、元が取れなくて当たり前なのだ。
そもそも民間の保険会社は損しないように料金設定をしているのだから。
だから、年金に加入して、支払って、元を取ろうとする考え方を辞めた方がいいと思うのだが、
そもそもの政治家がそんなことを言い出すからおかしなことになっている。
若者が年金を支払うのは、老人を支えるためでいいと思うし、
国の制度なのだから、税金などを当てても、言った金額は支払い続けなければいけない。
ただ、制度ができた頃よりも、長生きをする人が増えて計算が合わなくなっている部分に関しては、
時代とともに考え直していかなければならないのだろう。
想定外が多すぎて参るけど…
ただ、年金がこれだけ入るからと計算して仕事を退職した老人が、
年金額が減ったから再就職しなければならないとかは、無理なのだ。
だから、年金の支給額はもう下げ止まったはず。
でも、国民年金は、満額で約7万円ですから、そもそもこれだけで生活は出来ないわけです。
そのことも踏まえて、貯金するなり、投資するなりは、若いうちに考えておく必要があります。
それでも年金にはきちんと加入した方がいいと私は思います。
何故なら、金額が少なくても、毎月入ってくるモノがあるというのは、精神的に助けてくれるからです。
例えば1億円貯金しても、年をとって働けなくなって、
貯金を切り崩していくだけで、一銭も入ってくるお金がないとしたら、
心配で心配でどれだけ使っていいのか分からない。
だって、あと何年生きるか分からないのですから。
生きている限り、毎月入ってくる年金というお金は絶対にあった方が精神的にいいと思います。
若い時は、稼いで貯めておけばいいだろうという考えも浮かぶと思います。
でも、それは何十億貯められる人の話だと思うし、
逆にいうと、そういう稼げる人には、今の老人を支えるためにも年金に加入して欲しいと、
私は思います。
お互い様ですから。
確かに今の年寄りはたくさん年金貰って、お金に困らず生きている老人もいる。
私の代になると、年金だけで生活するには条件がある。
持ち家であること。そして遊ばず、人付き合いを最小限にし、切り詰めて生活していくこと。
だからと言って、今の年寄りを羨んでいても仕方がない。
本当は国の制度だから、これだけ多くの税金を納めているのだから、
国がなんとかしろ!って思いますよ。
でも、選挙にいかない国民が半数もいたら、
政治家や権力者に文句も言えなくなってしまいますよ。
国や年金制度に対する文句や意見は置いておいて、
私は、すべての国民に出来る限り(払えない年は払わないとかの選択もするべき)
年金に加入して、将来微々たる額でもお金を毎月貰うシステムを利用することをお勧めします。
元が取りたければ、長生きすればいいんです。
元が取れなくても、誰かの助けになっています。