家の薪棚にキセキレイの巣を見つけたのは、先月6月7日だった。

卵を抱えている様子。

でも鳥たちは、安全な場所を探して巣を作っているので、

なかなか外からはよく見えない。

卵を抱えている時に、近くへ行ってジロジロ観察すると

卵を放棄してしまうこともあるというので、

なるだけ近づかず、それでも毎日、

ちゃんと温めているかなぁ〜と遠目に眺めていた。

見ると親が、顎をあげてムーって怒っているような顔をして卵を温め、

時々、夫婦で交代している様子だった。

 

このつがいのキセキレイは、

その少し前から毎日毎日庭に遊びにきていたキセキレイだ。

ヒナが孵っているのを確認したのは、23日だった。

その日、親鳥の姿が見えず、

私たちがしょっちゅう見ているから、

一日三回は、ピョンコピョンコと言いながら外に出ては見ていました。

遠目ですが。

 

キセキレイは、歩いている時、ずーっと尾を上下に降っている。

それで我が家では、ピョンコピョンコと呼ぶようになった。

ヒナは、ピョンコピョンコの子どもなので、

ピョンココピョンココと名づけられた。

めちゃくちゃ呼びにくいが、

我が家は、しゃべる職業家族なので、カムことは許されない。

 

ピョンココピョンココは、だんだんに孵ったのか、

最高で4羽確認した。

見ると顔中が口のように赤い口を大きく開けている。

それ以外は、羽毛のようになって眠っている。

毎朝起きると確認、昼間も確認、夕方も確認。

なんてうるさい家族だろうと思われないように注意しながら。

買い物に出かけて車で帰ってくると

キセキレイの親が、大きな声で鳴く「危険!危険!」とヒナたちに動かないように知らせる。

ちょっとー、私たちの家なんですけど。

 

孵化して2週間と思っていたのに、

7月1日朝見るともう2羽しかいなかった。

巣の中で丸くなっているのと、その上に乗っているの。

午前11時ごろ見ると、もう1羽しかいなかった。

つまり最後の巣立ちだ。

少しでも巣立ちの瞬間を見られないものかと、

時々外に出てチェックしていたら、

11時過ぎ、朝丸くなっていた子が歩いて、薪だなの端までやってきていた

今にも飛び立ちそうだったので、

車の中で待機していることにした。

暑い日だったけど、車の中で窓だけ開けて30分。

その間に、親鳥が3回やってきた。

やってくると、ヒナが鳴く、親と呼応して鳴く。

でも親鳥がどうしても私の存在に気づいてしまうのか、

飛び立ちそうにないので、

一度家に入って、窓の隙間から眺めていたら、

間も無く親がやってきて、勇気を振り絞って飛び立った(っていうか下の方に一度落ちてから)

 

誰もいなくなった巣。

薪だなの一番上、屋根もあるから、雨風からもしっかり守られていたはず。

ここに1ヶ月くらい暮らしていたのだ。

私たちが発見する少し前からだと思われる。

 

最後の子が飛び立つとき、寂しくて涙が出てきた。

1ヶ月、毎日毎日朝昼晩と

ピョンコピョンコを驚かせないように注意しながら見守った日々。

朝起きると、「ピョンコピョンコ」

夕方「ピョンコピョンコ」

幸せな1ヶ月だった。

 

次の日の朝も、窓を開けて「ピョンコピョンコ」

もういないんだなぁ。

以前のように庭に遊びにきてくれればいいのに。

全然、キセキレイの姿は見えない。

でも、時々声は聞こえるような気がする。

他の鳥の声でも反応してしまう。

 

ここで生まれたんだから、時々顔を見せてくれればいいのに。

 

野生とは、厳しいものです。

 

来年もきっとキセキレイがここに巣を作って子育てしてくれるように

薪だなを掃除して待ってるからねぇ〜

 

ピョンココピョンココぉ!