原村に来て一年、2回目の花火の季節がやってきた。

8月15日諏訪湖花火大会がある。4万発の花火が上がる、長野県では最大の花火大会に、全国から人が集まる。諏訪湖の花火のすごいところは、(地元の皆さん曰く)諏訪湖の湖面に反射することと、囲まれた山々に響く花火の音。

諏訪湖花火大会は、お盆休みに組まれているので、その混雑はものすごい。今年は、天気に恵まれず、夕方までかなり雨が降っていて、花火の時間帯は、雨は止んだけど雲が晴れていなかったのではないだろうか? 私の家からも上半分花火が見えたりするのだけれど、今年は、ガスっていて、何も見えなかった。

 

 そして、昨日、諏訪湖でもう一つの花火大会があった。諏訪湖新作花火大会。こちらは、9月に入っているので、遠方からはなかなか来られないし、上がる花火の規模も小さくなるから、トライする価値があるのではないかと、数日前に下見に行った。立石公園という、高台で花火を見よう作戦。前日の正午から場所取りが出来るということで、旦那が珍しく(多分、私のせい)場所取りに行ってくるというからかなりびっくりした。

 

 実は、(ブログに書いたかもしれない)原村の夏にある星空映画祭に行きたくて、前売りチケットを購入していたのに、2回出かけて行ったものの、混雑していて、とてもではなく入れなかったのだ。とても楽しみにしていたのだけれど、この調子だと、もう何も見られないのではないかと落ち込んだ。若い頃なら、並んだり、押し合いへし合いしたり、寒かったり暑かったりしても、見たいものを友人たちとワイワイ見ることができたが、歳をとるに従って、いろいろな困難がつきまとい、そこそこ快適な環境を得られないとトライすることさえできなくなってしまうのだ。

 

 立石公園の場所取りは、スムースに出来た。だから昨日の花火当日は、ギリギリに到着してもいいのだが、車などで出かけるならば、かなり早めに到着しないと車を停めることができなくなる。私たちは、16時半に到着して、なんとか歩ける距離に停められました。

 そして確保したスペースは、花火を真正面に見られる絶好の場所。

昨日の花火前の公園

立石公園は、諏訪湖に向かって円形劇場の客席になっていて、多くの人が、前の人の頭を気にせず、諏訪湖全体を眺めることが出来る作りになっている。

この席から諏訪湖を眺めると

こんな感じ。

諏訪湖全体をカメラに収められないくらい、諏訪湖に近い。

そして、早めに着いたので、まず夕景を楽しみ、次に

夜景を楽しみ、そして花火に備える。

昨日の天候は、花火には最高でした。

風が、そこそこあったので、花火の煙が風に流されて、立石公園から見る花火は、全てがとてもクリア

写真が横ですいません(相変わらず、縦の写真をブログに貼る方法がわからない私)

 新作花火は、花火そのものは、とても繊細で、色々考えて作られていてすごいな!とは思うけれど、ひとつひとつの間に説明が入り、間が長くて、ちょっと疲れてくる。

 観客たちもみんな、エンディングの100連発や、仕掛け花火で一番盛り上がる。

 やはり、大きさや、光や音の迫力の方が、観客たちにどよめきをもたらす。

前に何の遮蔽物もなく、ゆったり座って、のんびり目の前で花火を楽しむことが出来るなんて、想像だにできなかったのです。

 数年前隅田川の花火も行きました。知り合いの店の屋上だったので、体は楽だったけど、花火は遠かった。多摩川の花火大会でもどこでも混雑ぶりをみて、私はもう無理だなと思っていた。諏訪湖花火もすごい混雑だから無理だと思っていた。

 でも、場所取りのルールがあって、行く気ならば、それほど無理なく場所がある。(地元民の利ですね)車を停めることだけが、かなり大変だけど、我が家は、上諏訪駅から徒歩で登るつもりだったので、それなら難しくない。もう少し楽をするには、行きは、上諏訪駅からタクシーで行って(聞いたところによると1000円くらい)帰りは下りなので歩いて帰るという手がある。

 こんなにゆったり楽しめるなら、来年も再来年も行っちゃおうかっていう気になる。

 

 田舎は、だから凄いのだ。混雑していると言っても、その度合いが違うのだろう。ただ、分からないから、心配になる。今年トライして見てよかった。旦那が場所取りに行ってくれたお陰です。

 

 最後にもう一つびっくり凄い写真を

立石公園には、一応トイレはありますが、当然、大変な行列になります。トイレは男女合わせて3つしかありません。

びっくりなのは、ゴミ箱です! 缶やペットボトルのみならずゴミ箱があるのです。

 

 やっぱり都会と田舎は違います。どちらを好むのかは、個人の自由。ただ、歳をとると、こっち(田舎)の方が、絶対に楽だとは思うのだけど…これも人それぞれですね