20年前までは、年に2回は海外旅行に行っていた。
そもそも行かなくなった原因は、猫を飼い始めたことだけれど、
海外旅行というものは、機会を逃がすとなかなか行けなくなるものだ。

先日、沖縄に行ったとき、
生まれて初めて格安飛行機に乗った。
スカイマークという飛行機会社だった。
飛行機に乗れば飲み物が出ると思って、
うっかりパンを購入してしまった私は、
乗ってからそうではないことに気付き、
沖縄までパンを持って行った。

飛行機は、左右に3席ずつ、
かなり狭い席で、座席もなんとなく安っぽく、
実際、お尻が痛くなった。
それでも2時間半くらいの国内線なら我慢できる。

国際線だって、若い人たちは
多少の不便さ、狭さ、居心地の悪さを我慢しても、
飛行機代が安くなるならそれでいいだろう。
だって、そうでもしなければ、海外になかなか遊びに行けない。
でも、年を取るとそうもいかない。
私の場合は、閉所恐怖症がついて回るので、
この空間にこれ以上長くいるのは無理だと感じる。
実際、今回の飛行機内では、
数度、閉所恐怖症を発症仕掛けた。

帰りの飛行機はANAだったが、飛行機の大きさはほぼ同じ
座席は少し高級感があったが、
広さはほぼ同じだった。

私がよく旅行していたころ、国内線の座席は広かった。
国際線のエコノミーは狭くて、辛い辛いと言っていたけれど、
国内線はかなり快適だった。

さらに、以前は、オンシーズンでなければ飛行機は空いていることも多かった。
国際線のエコノミーで海外へ行く時、
窓側の3席を何度一人で使用したことか……
ニューヨークへの旅、3席に横になって出かけたことは1度や2度ではない。

しかし、最近は、各社が一緒になって飛行機を飛ばすことで、
なるだけ満席にして飛行機を飛ばすようにしている。
環境のためにはとてもいいことだと思う。
しかし、私にはもうエコノミーで海外旅行をすることはかなり厳しい。
つまりビジネスクラスとか高いお金を払わないと海外旅行へは行けないということだ。

ふぅ~

格安航空機が出来て、安くて気軽に行けるようになるどころか……である。

つまり、お金がある人はファーストクラスでゆったりと、
ない人は、格安飛行機で、お弁当と飲み物を持って、
狭くても身体にきつくても、それでもそこそこ誰でも行けるようにという配慮。
それは……、こうして書いてみるとやっぱり悪いことではない。

ただ、私が年をとってしまったことだけが問題のように思う。
年を取るとともに、○○恐怖症の数が増え、
閉所恐怖症の症状が悪化してしまったことが問題なのだ。

つまり、海外旅行にはいく必要がないということなの?かなぁ?

行きたいところは、まだいくつかある。
以前のようにあそこにもあっちにも行きたいという気持ちは薄れた。

今行きたい町は、
最後のニューヨークと(住んでいたニューヨークを最後という意識でもう一度訪ねてみたい)
ヨーロッパ一人旅の時に、一番行きたいのにトラブルであきらめたスペイン
そして、北欧。

若い時に、海外に行くチャンスがあったら、決して逃さずに行ってください。
悩んでいる暇があったら出かけて下さい。
若い時にしか行けない場所はあるし、行けない条件もある。
そして、行っておいたことを後で間違いなく良かったと思う。

先進諸国は、便利さも考慮すると、もう一度行ける可能性があるように思うけれど、
もう二度と行かないと思われる国もたくさんある。
例えば私の場合、
イスラエル、ヨルダンには、二度と行かないだろう。
トルコも多分行かないだろう。

アメリカやフランス、ドイツにはまた行けることもあるかもしれない。
その分、イスラエル、ヨルダン、トルコにあの時行ったことを、心から良かったと思っているのだ。
だから、
誰かに誘われたり、
何かのきっかけでチャンスが巡ってきたときは、
絶対に躊躇せず、出かけることをお勧めします。