川内原発再稼働前日の毎日新聞に掲載された全国世論調査の結果です。
11日に再稼働する見通しの九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)について、
再稼働に「反対」57%で、「賛成」30%
安倍内閣の支持率32%、不支持率49%
内閣支持率は2012年12月の第2次安倍内閣発足後、最低を更新した。
特に女性では支持率が26%まで低下した。
これは毎日新聞の世論調査ですので、基本的に政権側に少し寄った数字と見ていいです。
それでも原発に関してはこれだけの人が反対しているというコト。
そしてこれだけ反対する人がいても、独断で再稼働されてしまうこの国の今の政治状況。
さて、今回注目したいのは、前回の内閣支持率が下がった時から話題になる、女性の支持率の低さでしょうか。
「女性の活躍を! SHINE」をテーマに女性の地位向上を目指している宣伝をしていた安倍首相にとっては痛い結果でしょうし、この結果を受けて、「くそっ!だから女は……」と悔しがっている姿が目に浮かびます。
なぜ、これほど女性の支持率が低いのか?
男性と女性の差は、どこにあるのか?
とても分かり易いことだと思うので。
まず、福島原発事故以降、色々な情報が錯そうしています。
東電や政府は、情報操作をしていて、なかなか事実が出回ってこないので、
気になる人はネットを利用して調べることになります。
ネットの世界には、事実は勿論、あらゆる情報があります。
なぜ、そうやって調べて、原発の危険さに気づかされるのか?
女性は、まず子どものことを考える人が男性よりも多いからです。
母親はまず子どもの安全を真っ先に考えます。
そして、原発が危険ならば、即反対!ということです。
男性が、子どもの安全を考えないという訳ではありません。
でも、男性は、多分、同時に経済発展など社会的なことも考えているのでしょう。
原発を動かして、経済を活発化させたいという考えと、
子どもの危険を天秤に掛けるのかもしれません。
しかし、女性は、もう天秤はいらないのです。
「危険」なら「即NG」です。
分かり易くていいと思います。
さて、私も女性ですので(子どもはいませんが)
人間が安全に生きていける方を選びます。
そのために多少貧しくなっても(金銭的に)
世界で経済大国ではなくなっても、
時々、停電になっても構いません。
そもそもお金があっても心が貧しければそれは裕福とは言えませんし、
実際、日本にはそういうところがずーっと見えつつありました。
世界で自殺者がトップというのもそういうことです。
経済大国世界2位(現在は3位)でも自殺者が多いというコトは幸せな人の数が世界第2位ではないということですから。(または幸せな人の陰に不幸な人が山ほど作られていると考えますか?)
人は皆、幸せになりたいと思って生きていると思います。
幸せの物差しは人によって多少は違うでしょう。
でも、他人の命がなによりも大切なことはみんな知っていると思います。
つまり経済重視で原発再稼働を容認する人たちは、
人が死んでもいいと思っているというよりは、
自分だけは被害者にならないだろう。
そして自分だけが(家族も含む)被害者にならなければいいや。って
そういう考えだと思うのです。
でも、それはかなり楽天的な考え方で、
誰でも被害者になりますよ。
そもそも関東以北の住人は、確実に放射能かぶったんですから。
女性の方が、多分はっきりしているのだと思います。
嫌なモノはダメ! って言える。
男性は、「そんな簡単な事じゃないんだよ!」って怒鳴り返すのかもしれません。
それでも私は「反対」です。
何故なら……
勉強すればするほど、「反対」になるからです。
無知な時は、多少、仕方ないか……っていう考えを持つ人もいるでしょう。
でも原発の事実、歴史、日米地位協定とか
すべてが繋がっていて、
敢えて知ろうとしないと知ることが出来ない数々の事実。
知れば知るほど、原発がダメであること(地球にとって)が分かります。
是非、よく分からない人は、
興味を持って原発について調べてみてください。