わが家には、アビシニアンの姉妹猫がいました。
左がパトラという、見るからに意志のあるいつまでも子猫顔の子と
右がクレオという、見るからに人のよさそうな賢くはない子

姉妹は、9年前の11月に生まれ、姉妹揃って我が家にやってきました。
いつもプロレスしている姉妹でした。
でも、性格はかなり違っていました。
パトラが何に対しても好奇心旺盛なのに対し、
クレオはいつもパトラの行動を見て真似をするような子でした。
比較するとかなり存在感の薄い子でした。

わが家には他にも猫がいますので、
クレオの存在感は本当に小さいモノでした。

そのクレオが、先週の金曜日の朝からご飯を食べなくなりました。
風邪なのか?2、3食食べないことはこれまでもあったので、
具合がわるいのかな?と放っておいたら、
次の日も食べず、
日曜日は無理やり食べさせようとしても嫌がり、
月曜日には水も飲まなくなりました。
そして火曜日の未明になくなりました。

あっという間の出来事でした。

具合がわるくなると他の猫たちは近寄りません。
私がクレオの傍にずーっといるので、様子を見には来ますが、
クレオには興味を示しません。
パトラなんて姉妹なのに、なんて冷たいんだと思っていたら、
その後、クレオが亡くなって家から消えてしまうと
臭いを求めて家中捜し回ったりすると聞き、
今は、パトラの行動をよく見守っています。

気付いたら我が家には猫が2匹になってしまいました。

一番多い時は、犬一匹、猫六匹いたのに。
そもそも多頭飼いしてかなりトラブルが多かったので、
他の飼い主を捜したり、
今年になって亡くなったり。

一月に亡くなったシュルツは18年半生きたので大往生でしたが、
クレオは、たった8歳で亡くなってしまったことが
可哀そうで仕方がありません。

それにしても犬猫は凄いです。
痛いとか辛いとか言わず、
最後の瞬間まで一人で歩いてトイレに行く。
最後の最後歩けなくなっても自力で何とかしようとする。
そんな様子を見守っていて、ここ数日目が腫れあがってしまって痛いです。

でも、生き物はいつかは亡くなる。
自分も。
と改めて考えます。
生きていることに感謝して頑張っていかなければならないと思います。
パトラに「クレオの分も頑張って長生きしなさい」と言っている場合ではありません。

年初に亡くなったシュルツの遺骨の横に
クレオの小さな骨箱が並びました。
同じお寺で葬って貰いました。
いつか土に返す日まで。