のぞみの車両の中で、火災が起こり小田原市で停車するという事件がありました。

火災の原因は、71歳の男性が灯油らしきものをかぶって焼身自殺したもよう。
それに巻き込まれる形で女性一人が心肺停止の状態で亡くなり、
重軽傷9人とか……。

焼身自殺するのに、なぜ新幹線を利用したのか?
これが一番引っかかりますよね。

私が最初に考えたのは、
政治に対する批判のための焼身自殺。

安倍政権になって、
安保法案反対を訴えるために焼身自殺した人が何人かいました。
渋谷の歩道橋で焼身自殺した人は少しニュースになったように感じましたが、
次の方は、ほとんど報道されなかったように感じられます。
つまり、もっといるのかもしれません。
日本では、政府に都合の悪いニュースは報道されないか小さい扱いになっています。

だから、新幹線を止めるというとんでもない形で焼身自殺をしたのかと、まず思ったのです。

新幹線を止めることは大変なことです。
それによる経済的影響は勿論、
安全神話も壊れるというか……

結果として2時間強しか止めなかったことが、またさらに凄いというか……。

この自殺した方は、亡くなる前、生活が厳しいと訴えていたそうです。
これを言いたかったのでしょうか?
そのために、高くて普通の人には乗れない新幹線に乗って事件を起こす。
(私は当初、リニアモーターカー反対を唱えているのかとも思ったのです)

「35年間払っているのに(2ヶ月ごとに支払われる年金)24万しか貰えない。
税金や光熱費を引くとほとんど残らない」とこぼしていたそうです。
月12万円の収入です。
若い人は想像できないでしょうが、歳を取れば、本当にそれ以外に収入の手はないのです。
家を持っているかどうかで変わって来るとは思いますが、
賃貸だったら、生活できないことは間違いありません。
持家だとしても
マンションなら管理費などかなり掛かるし、税金も更に掛かる。

つまり若い内に貯金しておかないと、この国では年取ってから生きていけないというコトです。
そのために、日本人は懸命に働いたお金を貯金して貯金して、
気付くとおれおれ詐欺に取られてしまっていたりするのです。

他人ごとではない事件です。

きちんと働いて、きちんと年金を支払ってきた人でも生活出来ない国。

そしてどんどん年金を支払わない人たちが増えているわけです。

自力で貯金出来る人と、出来ない人がいます。
予期せぬ病気になる可能性はすべての人にあります。
国は弱い人を守るためにあるのに、
今の世の中は弱者切り捨ての方向へ着々と向かっています。

自分だけは大丈夫と思っている時代ではないのです。
大丈夫なのは若くて健康な時だけです。

一番悲しいのは、その事件に巻き込まれてしまった被害者がいることです。
被害に遭わなくても恐ろしい経験をされてしまった人がたくさんいることです。

もっと弱者の声が届く社会にしていかないと
被害者はこれからも増えていくように思えて怖ろしいです。