最近、生徒からお手紙を貰う機会が増えた。

数年前、10代の子が多かったと思うが、
稽古中に手紙の話になった時、
なんと、生まれてから一度も手紙を貰ったことがないという子が数人いた。

なんて可哀そうなんだろう~と感じた。

私は、「趣味は手紙を書くこと」と言えるくらい手紙を書いている人だ。

手書きの手紙(便箋5枚くらい)を書くのは月に一度くらいだが、
葉書や絵手紙は、何もない月(年賀状など除くという意味)で5~10通くらいかな?

本当はもっともっと書きたいのだけど、
変に思われるのではないかと遠慮している。
または、手紙を書くと、返事を下さる方も少なくなく、
相手に返って大変な思いをさせているような気がしてしまうのだ。

だから葉書程度にしておく。
相手に負担を掛けないように。

でも、本当は大好きな人や、
思いついたことを手紙に書いて出したい。

手紙を書くことが好きな理由は、
ひとつは、やはり手紙を貰うことが好きなのだと思う。

子どもの頃、文通もしていたが、
それ以降も、かなり手紙のやり取りをしていた。
そう、メールと言うモノがない時代のこと。

帰宅した時に、家のポストに手紙を見つける。
それだけでハッピーな気分になる。
楽しみはあとに取って置く性格なので、
雑用を片付け、
部屋着に着替え、お茶を入れて、
ゆったり座ってからゆっくり手紙を開ける。
読む間、その人のコトを考え、
その人が書いてくれた世界へ飛び、
しばしゆったりと時を過ごす。
それはそれは幸せな時間。
(勿論、手紙によってはそれほど至福の時にもなりません。相手あってのことですから(;^_^A)

でも、もうひとつ手紙を書くのが好きな理由は、
手紙を書いている間、ずーっとその人を考えている時間を楽しんでいるからだ。
プレゼントを選んでいる時間に似ている。
だから、好きな人にしか手紙は書かない。

それでも、手紙のやり取りをほとんどしなくなった現代、
長いお手紙を書いて出すと、相手に負担になっているのではないかなぁと考える。

好きな人にしか書かないので、
相手に不快感だけは与えていないと思うが。

さて、一昨日も生徒のひとりからの手紙を受け取った。
スタッフがあずかってくれていたモノを受け取った時点で幸せな気分だった。
家に帰って、例のごとく、落ち着いてゆっくり手紙を開く。
素敵な文章が踊っていた。
幸せな時間を戴いた。

メールがある今、いつ?誰が?どんな状況で、手紙を書くのか?
嫌いな人にわざわざ手紙を書く余裕は今の人にはないのではないかと思う。
だから、手書きの手紙がもたらすものは、いい効果ばかりだ。

教えていた生徒が、私と連絡を取る手段がないので、
卒業したあとに、学校宛てに手紙を出してくれることが増えた。

数年前手紙を受け取ったことは一度もないと言っていた子たちと、
最近手紙をくれる子たちとの年齢差は分からないのだが、
メールやLINEで忙しくやりとりすることとは別に
手紙という手段を大切に利用してくれている若者がいることをとても嬉しく思う。

だって、本当に素敵なアイテムなのだから。

メールでは決して送ることの出来ない
素敵な時間を、素敵な雰囲気を、素敵な香りを送るコトが出来る。
そんな素敵な、手紙を
気が向いた時に書いてみませんか?