私の周りから花粉症の人が減ったように感じる。

以前は、強度の花粉症で、

3月ごろからいつも目を真っ赤にして、

鼻をズルズルさせていた人が数人いたが、

最近は、「あれっ?確か花粉症だったよね」と忘れるほど、

その症状を見せない。

 

早めの対策がうまく行っていたり、

耐性が出来るっていうの?だったり、

ベテラン花粉症になって、その症状が薄まっていったり

しているのかしらん?

 

先日久々に若い子たちの中にかなり酷い状態の人がいて、

芝居の稽古中に、ズルズル音がどんどん増えて行った。

最初はみんな平気だったのだけど、

2時間を超えたあたりから、ズルズル音がひとり、またひとり

そして合唱になっていった。

それで、花粉症の話になったのだが、

田舎の方が、花粉は飛んでいるのに、

実は、田舎にいた時は平気だった人が、東京に出てきてから花粉症になった。
そういう話を聞いた。

東京は、すべてがアスファルトで覆われているので、

一度道路に落ちた花粉が舞い上がることで、

落ちた花粉を再度吸い込む。らしい。
つまり延々吸い込むってこと?

 

そういえば、山登りをしている時に、

風が吹くと、木々から花粉が、それこそ桜吹雪のように舞っている光景を何度か見たことがある。

こんな所を、花粉症の人が歩いたら、一体どんな症状になるんだ?と恐ろしくなった。

実際、鼻をズルズルしながら山歩きをしている人はいるようだが、

東京の方がもっとよくないらしい。

 

都会というモノを作って、

あらゆるところをコンクリートで固めた。

便利だからだ。

土のままにしておくと草が出てくる。

草は処理しないと、毎年毎年出てくる。

コンクリートで固めると、その後は何もしなくていい。

便利。

 

便利の裏側には、恐ろしいモノがたくさん潜んでいる感じがする。

 

東京の夏が恐ろしく暑いのも、コンクリート化のせいだ。

太陽光の照り返しがきつい。

そして一度熱せられた道路は、なかなか温度を下げない。

そして熱帯夜になる。
深夜でもコンクリートの温度が下がらない。
夏の間、延々それを繰り返す。

 

田舎が涼しいのは、土が残っているからだ。

そして木々が、通過する風を優しくしてくれる。

 

ただ単に、便利にしたら弊害があることにたくさん気づいた。

それでも田舎をも都会化しようとする人たちがいる。

インフラを整えると住んでいる人がみんな喜ぶと思われている。

みんなではない。

決してみんなではない。
田舎が都会化してしまったら、
田舎に住みたい人が困るもん。