昨日友人宅へお邪魔したら、小学6年生の長女の友人がたくさん家に遊びに来ていた。
そして思い出したことを……。

最近、小学生でも前もって約束、許可を得ないと友人宅へ遊びに行けないという話を近年聞いていた。

急に遊びに来てもらっては困る。
↑どうやら来てもらうためには、いろいろ準備がいるらしい。
掃除とか?お菓子とか?
ここまではまだ理解しようと思えばできる(理解する気がないが…)

急に友だちの家に遊びに行くのも困る。
↑どうやら持たせるお菓子がない。とか?
その内、お返しをするのが……とか。

何かを戴いたらお返しをする。という日本人が昔からよくやっている気遣い。
遊びに行く時はお土産を持参するとかも含む。
は、全く廃れていないのだ。

15年くらい前、最近の若い子は、誰かの家に行くのに手ぶらで行くのね。
なあんて感じるコトが多かったが、
最近の若者は、またまたなんだかそういった気遣いをするらしく、
何か物を貰うとそれに対して物をあげることでお返しすることもよく目にするのだ。

小学校の時から、遊びに行くのに親が何かを持たせなければ……と考えるくらいだから、
当然、それは子どもにある種の教育として伝達されているのだろう。

そもそもは気遣いなので悪いことではない。
しかし、それは大人になってからでもいいのではないか?と思うのだ。
子ども通しの気遣いは、モノのやり取りは必要ないのではないかと。

小学生の時、学校が終わるとよくランドセルをそこらへんに転がして芝生で遊んでいた。
家にも友だちが遊びに来ていたし、
勿論、行っていた。
どうやって約束したか?
当時、電話で約束するという頭はなかったので、
学校帰りに「あとでね!」とか言って約束する。
または学校帰りに、そのままピンポーンする。
通りがかりにピンポンする。

家が近いから出来るのだ。
小学生の活動範囲は狭い。
基本的に歩いて行動できる。
プラス自転車。
だから、急に訪ねて留守だったら、「なあんだ」と言って帰ればいい。
または、別の友人宅に行って見ればいい。

以前は、大人もそうだったのだと思う。
ご近所の付き合いとはそういうモノだ。
しかし、今は、都会ではそういったことが全くなくなった。
それが私は寂しいのだ。

サプライズが大好きな私は、
ちょっと寄ってみただけ、という友人の訪問をもっと受けてみたいのだ。

だって、メールが来て「これから電話していい?」と許可を得る。
電話が来て「○日空いてる?」と詳細まで約束事を決める。
そしてその日に友人が、例えば訪ねてくる。
となると、当然、お茶とお茶菓子か、お食事を用意して待つ。
家もいつもよりは少し丁寧に掃除する。
スリッパとか確認する。
結構、仕事が多いのだ。
友人は、駅前でお菓子を購入する。
そしてやってくる。
楽しいひと時を過ごす。
それはそれでいいけれど、
どこにもサプライズがないのだ。

お互いに気遣いがあり、それなりに気持ちよく過ごせるとは思うけど、
これとは別に、サプライズのお邪魔があってもいいと思う。
のは、私だけ?

突然、誰か友人が訪ねてくれたらいいと思っている。
化粧ももちろんしていないし、髪の毛もバサバサ、
お菓子も大したものはだせないけど、
お茶は出せます。
相手も急に来たからそれ以上のモノは望んでいないと思うし。
時には、仕事中で時間がないから、玄関先で立ち話で終わります。
でも、ちょっと顔を見に寄ってくれただけなら、
逆に短い時間で親交を温めただけ、
次の約束などして別れる。

その積み重ねがあれば、
時々、一緒に出掛けることとバランスが取れている。

ダメでしょうか?
それはもう現代社会の、都会では特に、もう無理でしょうか?

それならせめて小学生にだけは許してあげるのはどうでしょうか?
それとも皆さんは、そんなこと全く楽しいことに感じられないのでしょうか?
私の感覚が変なのでしょうか?

今日も私は、誰かを驚かせることを考えます。
そうそう、誰かの家にお邪魔する機会も作れないので、
絵手紙を出したりします。
【突然】を喜んでくれる人が、多くいると信じて。