シドニーのテロに続くのは東京かも

シドニーの繁華街にあるリンツ・カフェで
１２月１５日、立てこもりテロがあり、
深夜、警官隊が突入して、
結果犯人１人と人質２名が亡くなり、
数人の怪我人が出た。

シドニーは世界的に見て危険な場所ではない。

詳細はまだ出ていないことも多いが、
犯人はイスラム過激派の様子。
人質がどうやって亡くなったかはよく分からない。

２名亡くなったこともショックだが、
それよりも普通の人が出かけるカフェで
客を巻き込んでの立てこもりテロという事件は非常にショッキングだ。

今まで日本は、世界の戦闘国に兵士を出さないできたので、
テロの被害に遭うことはなかった。

でも７月１日の集団的自衛権行使容認
そして、それを問うた先日の衆議院議員選挙で
与党に過半数を与えてしまったことで、
次の国会中に法案が勧められ、
すぐに自衛隊は、もはや自衛ではなく
他国の戦争に参加する兵士にさせられてしまう。
それは勿論、自衛隊員が自分の意に反して
戦争に駆り出されるというだけの問題ではない。

そのことがきっかけでこのような市民を対象としたテロが
普通に東京の町でも起こるようになるということだ。

それを推進したのは、決して自民党の政治家だけではなく
投票に行かなかった有権者だということを
きちんと自覚した方がいい。

例えば新宿、例えば渋谷、例えば下北沢のカフェで、
今回のシドニーのようなテロが発生する。
死傷者が出る。
その時、何をみんな感じるのだろう。
自分が被害者にならなければいいのだろうか？
シドニーで起きたことは、遠くの出来事で自分とは関係ないのだろうか？
私にはやはりイマジネーションの欠如としか思えない。

シドニーで起きたことは、
すぐ隣でも起きるということだ。

そして被害者になるのは自分かも知れないし、
愛する誰かかもしれないということだ。
どうしてそのイメージが持てない人がたくさんいるのだろうか？

私は、亡くなった方、そのご家族の痛みもさることながら、
一瞬でも人質になるだけで、考えただけでもあり得ない。
狭い店内で、拳銃を向けられるというそのイメージだけで卒倒しそうになる。

出来れば一生の間で、そんな経験だけはしたくない。

このまま穏やかに歳を取って、病気か何かで死にたい。

シドニーの人質立てこもりテロ事件も、
パレスチナの市民が、イスラエルの無差別空爆で亡くなるのも、
福島原発で自宅に帰れなかったり、今も放射能汚染で苦しむ人たちも
決して他人ごとではない。
ほんの少しの運のズレで、それは自分に降りかかってくるかもしれないのだ。

そこで起こっていることを他人ごとだと思わず、
自分のコトに置き換えて今一度考えてみることをお勧めします。
そしたら地球はもう少し平和に近づいて行くと思うのだけど。