久しぶりに重松清の本を2冊借りて来た。


『季節風 春』 と 『季節風 夏』


長編の方が好きな私なので、それほど楽しみにしていた本でもない。


短編集のいいところは、

とりあえず読み始めることが出来ることだ。

長編小説は、読み始めて面白いと途中で止めるのが嫌なので、

暇な時でないと読み始められない。


『季節風 春』

最初の話は「めぐりびな」

おひなさまの話らしい。


しばらく読み進めるうちに涙がこぼれてくる。

そのうち止まらなくなる。


前にも書いたが、泣くと本は読みにくい。

ボロボロ泣くと、もう読むことは不可能になる。

しばしストップするしかない。


この「めぐりびな」には優しい人ばかり登場する。

そして亡くなった母を思う主人公の心がずっと描かれている。

母親大好きの私はとにかく母親ネタに弱い。

亡くなった母親が、自分の亡くなった母親に重なり、

古いおひなさまが、私の家にあったケースに入った小さなお雛様に重なる。

小さな雛飾りだったが、顔が上品で(派手でなくて)好きだった。

姉が結婚する時、ひな人形を持っていかない様子だったので、

私が持っていくからと自分のものにしたのだけれど、

そのまま結婚する機会がなかなかやってこず、

いつのまにかなくなってしまった雛飾り

(なくなってしまったのは、もちろん複雑な家族関係があり…)

ちょっと後悔が残る雛飾りだが、

今ここにあっても飾れないだろう~

それでも心に残るモノがある。

人形の顔の印象がいつまでも記憶に残る。


さて、本に戻る。

とにかく素晴らしい話だった。

あれだけボロボロと泣き、

その本の世界に引き込まれた上に、

私は母親とのいろいろな思い出を振り返ることが出来た1時間弱。


今日の読書は終わり。


それにしても先が思いやられる。

この本にはあと11話の短編が集録されている。

それぞれにこれほど感動していたらやってられない!!

なあんて思いつつ、

『季節風』という本には、多分あと秋と冬もあるのだろう~と

これから読む本がまだまだあることに幸せを感じる。

楽しみだわぁ~(*^o^*)