昨秋庭のミズナラの木を伐採して丸太にして干して置いた。
あちこちヒビが入ってきていい感じになっていたので
先日斧を購入。
旦那が薪割りを始めた。
当然、私も試してみる。
ゴルフと同じ要領で、振り上げた斧を同じ場所におろせばいいのだと思う。
しかし、私はゴルフが苦手だ。
そういえば、依然撮影で餅つきをやった時、
杵が同じ場所に戻らず、
臼の縁に当たって、臼を少々破壊してしまうという失態をテレビカメラの前でやったことさえある。
あのイメージが頭を過る。
斧を丸太の上に一度合わせてみる。
そこから上に振り上げて、同じところに振り下ろせばいいのだ。
それだけのことである。
旦那から習ったのは、
手で振り下ろすのではなく、
振り下す時に、膝を曲げて体も低くするといこと。
まず一回目、振り上げてみる。
「あれぇ~」というほど、斧が重いことにその時気づく。
頭より後ろに持っていくとそのまま後ろに重心が逃げてしまいそうなくらい思い。
もう一度トライする。
上まで振り上げられなかったので、そのまま丸太に斧が刺さって…終わりだ。
ささった斧を取ることさえできない。
さて、数回の薪割りで、成功したのは一回くらい。
力など入れなくても、しっかり振り上げて、身体を低くすることでそのままきちんと振り下ろせば
びっくりするほど気持ちよく木が真っ二つに割れる。
しかし、めったにうまくいかない。
同じ場所にうまく降りないので、
次は、成功させるために振りかぶりが小さくなる。
そうなると割れないで斧が刺さったままになる。
その繰り返しだった。
しかし、楽しい。
そもそも生活のためにやるこういった面倒な作業が、
今は、趣味のような状態になって、楽しいし身体にも精神衛生上にも良い結果を生む。
ったく、不思議なものだ。
昔の人は、生活のために毎日薪を割り、
薪でご飯を炊いていた。
その作業を簡易化するために
電気屋さんはいろんなモノを編み出し、
人々の生活を楽にしてくれたのだけれど、
実は身体にも精神にも良い生き方は、
こういった雑多な日常生活をしっかりと送ることにあったのだ。
ま、それでも生活のためにやるというよりは
趣味の一環のようにできていることがやはりそれを楽しめる根拠でもある。