最近、お財布からお金を出してお買いものする時に

思い出すことがある。


幼稚園の時のやったお買いものゲームだ。


父兄参観日に

私たちはお店屋さんをやった


参観日に来たお母さんは、

紙で作った紙幣を持っていろんな店に買い物に行く。


私はお花屋さんをやっていた。


隣の八百屋さんや魚屋さんには

お客様がたくさん来るのに

お花屋さんにはあまりお客様が来なくてつまらなかった。


そこで、壁の所に立っているお母さんに声を掛けた

「買い物に来てよ!」


母は答えた

「もう、お金がないのよ」


配給された紙のお金は一体いくらだったのか?


隣の八百屋さんを元気にやっている子がうらやましかった。


しかし、

考えたみたら

お花屋さんをやるなんて夢子ちゃんだったんだ、私は。


そしてこれを思い出す時、

なんとなく

嬉し哀しい気持ちになる。


今は亡き母を思うからなのか?

「お金がないのよ」という響きからなのか?

お花屋さんを選んでしまったミスからなのか?