ロンドンへの出場権は得たものの、
平均身長が高いチームには全く歯が立たなかったり、
格下のチームだと思っていると、レシーブ力が上がらずミスが目立ち、
チーム力が落ちたり。
欠点が山ほど見えた火の鳥ジャパン
かなりのテコ入れが必要。
まず、今回ベンチメンバーに選ばれた中で、
必要ないと思われる第一候補は、新鍋選手。
レシーブ力を買われてと言われているが、
アタックがあまりにもまともで個性がない。
石田選手の方が、彼女なりのアタック力があり、
使い方によっては生きるはず。
何より重要なセンター線、ミドルブロッカーは、
勿論、怪我で出場していない井上、大友選手が戻ってくることは必須。
今回3人入っていたMBは、3人ともこの2人には劣る。
唯一、岩坂選手だけが背の高さと将来性を買って、
ブロック要因として使える。
というわけで、
怪我が治れば、当然、この2人が戻ってくる。
その計算が出来ているから、今回も17人のメンバーに選ばれていたのだろう。
リベロとセッターは変えようがないが、
私はリベロは座安、セッターは中道をメインにした方がいいと思っている。
将来のこともあるが、
現在の時点でも、
中道の方がアタッカーと合っている。
そしてサーブ、レシーブ力も中道の方が上。
つまり竹下の力が少し落ちているということ。
ただ、竹下の凄い所は、
この一球を絶対に床に落としてはならないという気迫がいつもあり、
そのことで気持ちが緩むことがない。
このことはチーム力にプラスαを産む。
そういう点でも私は佐野選手を買ったことがない。
最終のセルビア戦の1セット目、
初めて、本当に初めて、佐野選手のいい状態を見た
一度もいいリベロと認めたことはない私が。
(これは実況放送のせいもあるのかもしれない。
何故佐野が良いレシーブをした時は、
必ずほめたたえ続け、リプレイし続け、彼女をアップでとらえるのか?
リベロなのだからいいレシーブするのは基本。
竹下や中道らのいいレシーブをもっとほめるべき!)
ほぼ無理そうな場合でも、
客席近くまで追いかけていくような迫力が彼女にはない。
その点、座安選手にはチームを明るくするエネルギーがある。
これはとても大事。
アタッカーは、エースの2人が安定しているので基本的にOK
木村、江畑の2枚エースを中心に
センター攻撃とセット攻撃をどれだけ入れられるか。
井上が入ってくれれば、
山口の速い攻撃ももっと効果的になるはず。
そして期待したいのが、狩野選手。
身長と才能のある選手だけに、まだまだ伸び白があるのでは?
更に、まだ研究し尽くされていない貴重な存在。
大切なことはサーブレシーブ力を上げること。
いい試合になると
素晴らしいレシーブ力を見せるチームだけれど、
負けている試合の時は、目も当てられない。
全体の雰囲気で確実にそのレシーブ力が落ちているのが分かる。
勿論、ブロックに入る選手とのバランスで、
チーム全体のディフェンス力が落ちる。
そして落ち始めるとどうにも立て直すのに時間が掛かりすぎ。
サーブ力はまだまだ期待できる。
というより、今のままでいいからミスを減らす。
成功の確率を高くする。
真鍋ジャパンが掲げる
サーブレシーブ力、そして早いバレーを出来れば、
メダルに手が届きそうになる所までは行くだろう。
ただ、いい時は。と条件をつけなければならない。
とにかく井上選手の復帰を心から望みます。
彼女のセンター線が戻ってこなければ、
ロンドンに行ってもまたつまらない試合を見せてくれることになるでしょう。