『かもめ食堂』を見て大感動した私は、

『めがね』を楽しみに見て、…………まあまあ

そして、この

『マザー・ウォーター』も楽しみにしていた。


間に『プール』という作品があるが、

まだ見られていない。


そしてまず感想は、……今ひとつだった。

しかし、嫌いではない。


あまりにもセリフがなく、

あまりにも静かで、

あまりにも平和が、

全部予想以上に何もなく、

あまりにも今一つだったわけだが、

でも嫌いではない。


まず第一に、

あれほど何もなく、何も起こらないのに、

最後まで飽きずに見られた。


邦画に多いのだが、

時々、退屈でたまらず

(途中で見るのをやめるのは、全体の1%くらい?)

一部を早回しで見るコトがある。

時間がもったいなく感じてしまうのだ。


邦画に多いというのは、

やはりそのスピード感の違いだと思う。

私は、ハリウッド映画に多い、テンポの速い映画が好きなわけではない。

ドラマにはたっぷりと間があっていいと思うし、

それを楽しむ。

しかし、楽しめない「間」はいらない。

これを私たちは「ス」と呼ぶことがあるが、

それは無駄。


私はブログで基本的にどこかいい作品しか書いていないので、

そういった早回しで見てしまいました映画は登場しないので、今例が出せないが…


この映画では、幸せが描かれていたと感じた。


最近、友人が大病をするたびに

改めて幸せについて感じる。

人生の時間に制約が見えた時、

人はその時間をどうやって過ごそうか考える。

その時、の「幸せ」という意味である。


この映画で描かれていたモノは

大きく2つ。


天気


何よりも恵まれて幸せを感じられるのは、

美味しいモノを美味しく食べられること。


そして、天気がいいことであると

私は最近痛感している。


天気がいい日に外で何かを食べるのは至福の時なのだ。


それが、

豆腐屋の店先で豆腐を食べること(朝)だったり、

日当たりのいいカフェでコーヒーと飲むことだったり、

銭湯の前のベンチでスナックを食べることだったり、

中庭でサンドイッチを食べることだったり、

家のテラスで食事をする(夕方)ことだったりする。


あまりにもゆったりした時間で、

こんな生活している奴何処にいるんだ!って感じだが、

映画だからいいのだろう。

だって、こういう生活をしている人が皆無ではないはずだから。


この映画で主演を張るのはいつも小林聡美さん。

そして、今回は2枚看板で小泉今日子さん。


小泉今日子さんがこの映画シリーズ初参加とはびっくりした。

いつもいつも登場していたように感じていたのだ。

考えてみたら、小林聡美さん、市川実日子さん、もたいまさこさんはいつものメンバー

それにしても小泉今日子さんほどこの作品にはまる人はいない。

是非次回作も登場してもらいたいが…


この作品シリーズ、

確実にのんびりゆったり方向に動いているように感じられる。

この先どうなってしまうのだろうか?