彼女を初めてちゃんと見たのは、

フジテレビの『それでも、生きてゆく』である。

勿論、それまでにも何か見ていたので顔は知っていた。

その後、インパクトが強かったのが『プライド』という映画。

この中で、彼女は、売れるためには何でもするような

心に少々「悪」を持つ女を好演している。

そして、先日『悪人』でまた彼女を見た。

また、心に「悪」を持つ女だった。

この映画では、事件の被害者である。

まあ、犯人が主役だから、被害者に「悪」が潜んでいることは全く問題がないが、

『それでも、生きてゆく』を先に見た私は、

この2本の映画で、

こんな悪い役に仕上げなくてもいいのでは?

そういう風に見えない女優さんだったのにと思っただけだ。

役作りだから、どちらも成立していて素晴らしい。

それよりも書きたいのは、

彼女には前に出るエネルギーが満ち溢れている。

彼女は綺麗である。

女優であるから、綺麗なのは当たり前と思うかもしれないが、

全員確かに綺麗なのだが、

顔の綺麗タイプとそうでないタイプに分けられる傾向がある。

これは顔の種類なのだろうか?

とにかく、

綺麗タイプの人は、かわいらしい役が回ってきて、

とても演技派ならではの役が回ってこない傾向がある。

ところが、

彼女は綺麗なのに、「悪」が良く見える役作りをしている。

つまり、芝居をしたい女優なのだ。

こういう女優が10年に一度くらい現れる。

(今一番最初に頭に描かれたのは中谷美紀さん)

彼女の前に出るエネルギーは、

分かりやすく言うと、

「演技が好き」というエネルギーだ。

演じることが楽しくて仕方がない。

そのためにあらゆる努力をする。

自分とは違う役になることが、

そこで自分の魂をゆさぶることが楽しくて仕方がないのだ。

だから、印象に残る。

演技力の問題ではなく、

彼女の存在に説得力がある。

ちょっと素敵な役者を見つけてハッピーな気分になっている。

中谷美紀さんを初めて見たのは

やはりテレビドラマで病弱の役だった。

色白の彼女を見るたびに身体が弱いのではないかとその後ずっと思っていた。

共演した友人が、とっても可愛らしい子だったと言っていた記憶も強く残っていた、

ところが、彼女はいつからか美人の部分をはぎ取って演技派の女優であると印象付けている。

どう考えても自分で敢えてしているとしか思えない。

彼らは美人であるから、

若く自分の意見が通らない時は、

当然のごとく可愛らしい役が回ってくる。

しかし、それでは満足できないのだ。

そして、確実に力をつけていく。

こんなことを考えていたら

今朝、お芝居のご案内の葉書が届いた。

8月の本多劇場の舞台で、

なんと出演者は三宅弘城、満島ひかり…………と書いてあるではないか!!

観に行きます。

しばらく彼女の作品を追ってみたいと思っている。

PS:ウィキペディアで調べてみたら、やはり何度も彼女の作品は見ていましたね。

映画「食堂かたつむり」 TV「さよならぼくたちのようちえん」  「月の恋人」  「BLOODY MONDAY