どうしてこんなにつまらなかったのだろう?

と考える。


松本清帳作品だと必ず面白いと思ってしまうからいけないのか?


とにかくつまらなく、

2時間半我慢することが大変だった。

途中で何度消そうと試みたことか...


松本清帳の世界が古いのか?


しかし、時代は現代に置き換えている。

そこに無理は発生していない。


ただ、テンポが古く遅く悪いのか?


ひとつの原因は、多分、役者に魅力がないのだと思う。

特に市議会議員あたりのメインの役者さんたちのことである。

まず前半のドラマを引っ張っていかなければならない彼らに引っ張っていく魅力がない。


後から考えるとこのドラマは、役者にとって面白い作品かもしれない。


後から見せ場を考えると、

木村多江さん演じる芳子という女。

これがとても面白い役なのだ。

彼女は、その役をこなせるだけの役者さんだと思うが、

今回はその本来の魅力ほど生かせていなかったと思う。

それは彼女の力のせいなのか?脚本のせいなのか?


市長のノートで引っかかるのは、

「芳子は勝気な女だった」の言葉だけである。

あそこから、

市長が芳子に一方的な恋をして、

足が不自由になっている薄幸に見せる芳子が犯人であると確信しなければならない。

それには、何かが足りない。


イッセー尾形さんは、舞台では大好きな役者さんだが、

テレビだと少々芝居がうるさい。

倍賞美津子さんも大好きな女優さんだが、

このドラマでは、形から入ったうるさい女性になってしまっている。


やはり脚本が悪いのか?


役者がどうやっても魅力的に見えない時、

理由はすべて脚本にある。


脚本が悪ければ、

セリフに魅力がなければ

役者はなかなか輝けない。


(余談だが、再放送で昨日「JOKER」という番組を見ていた、

これも脚本が悪かった)


どうしても松本清帳の本を否定できない私は、

結果としてこれほど面白くない作品が出来上がったのは、

その脚本にあるとしか思えない。

多分、間違いないと思う。


最後、「気持ち悪い」とつぶやく芳子の台詞も見え見え過ぎる。

小説をドラマ化するためには、

やはりそのままではない脚本ならではの工夫が必要である。

それとなんといってもセリフの魅力である。

セリフに魅力がない。


そんなわけで

よくもまあ、こんなつまらない作品を特番で作ってしまったものだと


番組欄で脚本家をチェックしてみた。

樫田正剛さんだった

「ああ」と納得...............................。


ちなみに、このドラマは、

松本清帳没後20年特別企画とタイトルがついていた。

そうか、もう20年経つのか……とびっくりする私がいる。